少女Aのため息 ページ8
「皆ー!次郎吉おじさまがスカイデッキに案内してくれるって!」
「ビッグジュエルが見られるわよー!」
トイレに席を立っていた園子と蘭が、子供達に言った。3人は喜び勇んで、園子のノリノリテンションに着いていった。
『園子ちゃん、テンション…』
「はは…」
「Aも、早く行こー!」
『うん!コナンくん達も、行こっか』
蘭がAに呼びかけ、Aが駆けていって、2人は園子の後を追った。
「あなたのお姫様は、一体どっちなのかしらね」
「バ、バーロ!んなのAに決まって…」
「あらあら、珍しく素直じゃない」
「んなっ…//テメー、ハメやがったな!」
「人聞きの悪いことを言わないで。というか、お姫様っていう単語からすぐにAを思い出すあなたが、なぜあの子の前で、毛利蘭の話をしようと思えるのかしら」
「…はぁ?」
意味がわからない、と言いたげなコナンの顔に、哀は呆れてため息を吐いた。
「Aのほうが、案外聡いのかもしれないわね」
「は!?なんでそーなんだよ、あいつの鈍感には熨斗(のし)つけれるくらいだぞ!?」
未だ理解のできないコナンは、哀を問い詰めたが彼女は相手にしなかった。
「(自分の感情、という点ではあの子は完全に理解したわけではない。でも、気づきつつはあるし周りの状況もちゃんと把握してる…。なのに、自分の感情にきっちり気づいているこのガキは、状況を把握できてない…あれじゃ、Aが勘違いしたっておかしくないわね)」
哀は、そこまで考えてふと自嘲気味に笑った。
「(私がここまで他人に干渉するなんて…あの子の存在は、私にとっても大きくなっているようね。…にしてもこのガキは、頭沸いてるのかしら)」
いつまでたっても何一つ気づけないコナンに、哀は心の中で毒づいた。
―――
哀ちゃんは、名探偵コナンキャラの中で一番聡い子だと思います。また、尊敬していた人達の子供である主ちゃんは、哀ちゃんにとっては守りたいものなんでしょうね。それと同時に、自身を守ってくれているものでもあるんです。
あと、今回短くてすんません((
575人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
貴「13人目生まれたね」全「そーですね!」貴「可愛いね」全「顔はね・・・」貴...
【黒バス】 貴「久しいな!!皆で集まるの」キセキ「デレていいよ…///」貴「フハッ、...
もっと見る
「名探偵コナン」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
美紀 - コナン大好きです最高ですコナン新一大好きです (2018年12月28日 21時) (レス) id: a31ea93868 (このIDを非表示/違反報告)
さや(プロフ) - 8ページの哀ちゃんのセリフで「~頭沸いてるのかしら」で吹きましたw (2017年4月9日 6時) (レス) id: 8134922ea4 (このIDを非表示/違反報告)
トモシビ - 一言だけ書かせてください。kaka様の作品、全て拝読させて頂きましたが…神ですか!?本物の作家さんですか!? (2016年6月16日 18時) (レス) id: bfa307b641 (このIDを非表示/違反報告)
とみ - 14歳であの威力…チートですな! (2016年4月22日 11時) (レス) id: 86e9b475ac (このIDを非表示/違反報告)
kaka。(プロフ) - みーさん» ですよねwコメありがとうございます! (2014年4月24日 9時) (レス) id: 903cb29af8 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:kaka | 作成日時:2013年5月31日 13時