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少年Cは素直になれない ページ6

「A、すっごーい…」
『あはは。頭で考えるより先に体が動きました』
「ほんと、運動神経いいのねー」
「しかし、今のはちょっと危険じゃったぞ?」
『うん、ごめんなさい。子供達を不安にさせるだけさせるのは、許せなかったから。あいつにも、不安を与えないとね』
「確かに、Aのあんな声初めて聞いたかも」
『ちょっと恥ずかしいなぁ』

蘭達との話がある程度終わったところで、さっきから睨みつけるようにこちらを見ているコナンの元へAは近づいた。

隣では哀が呆れたような顔をしていて、Aは〔やっばい怒られる…〕と今更の焦りを感じながら屈みこんだ。

コナンは、どんな手法を使っているのやら、静かな叫び声を上げた。

「バカかオメーは!」
『ひぃぃすんません!』
「今回のことは、フォローしようがないわ」
『哀ちゃんそりゃないよー…でもさ、結果オーライじゃない?』
「バーロ、オメーの場合、今のが仮に組織の人間だったとしても同じことしただろーが!」
『う、それは…』
「そこが問題なんだよ!」

こってり怒られたAは、新一の恐ろしさを身に染みて実感した。

まあ、次郎吉は〔日本のどこで細菌がばらまかれようがここにいれば安全じゃ!〕と笑っていたし、子供達も安心できたようだったのでコナンも適当なところで怒るのをやめた。

「…だがまあ、今の場合はあれで正解だ。よくやったな」
『…やった、褒められた♪』
「かといって、状況はちゃんと考えろよ!」
『はぁい』

褒められたことが余程嬉しかったのか、Aは喜々として蘭達の元へ駆け寄った。

「…ふっ」
「…あんだよ」
「彼女はとても素直ね」
「だからなんだってんだ」
「あなたは、いつになったら素直になるのかしら?」
「…余計なお世話だ」

一行は部屋を移動し、別のフロアにやってきた。子供達はまたしても、変わりゆく景色に歓声を上げている。それを後ろから眺めているのは、Aと哀、博士とコナンである。

「ほんと、楽しそうね。あの子達」
「あんな小さなうちから飛行船に乗れるとは、園子君に感謝せんといかんわい」
『あの子達にしたら、青い空に浮かぶ、真っ白な雲に乗っているのと同じだもんねー』
「…フッ」

Aの横に立つコナンが、小さく笑った。

―――
2人の思い出話に、主ちゃんはどう反応するか…!?←

少女の中の小さな異変→←無神経男Fへの罰



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美紀 - コナン大好きです最高ですコナン新一大好きです (2018年12月28日 21時) (レス) id: a31ea93868 (このIDを非表示/違反報告)
さや(プロフ) - 8ページの哀ちゃんのセリフで「~頭沸いてるのかしら」で吹きましたw (2017年4月9日 6時) (レス) id: 8134922ea4 (このIDを非表示/違反報告)
トモシビ - 一言だけ書かせてください。kaka様の作品、全て拝読させて頂きましたが…神ですか!?本物の作家さんですか!? (2016年6月16日 18時) (レス) id: bfa307b641 (このIDを非表示/違反報告)
とみ - 14歳であの威力…チートですな! (2016年4月22日 11時) (レス) id: 86e9b475ac (このIDを非表示/違反報告)
kaka。(プロフ) - みーさん» ですよねwコメありがとうございます! (2014年4月24日 9時) (レス) id: 903cb29af8 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:kaka | 作成日時:2013年5月31日 13時

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