少女は運動バカ ページ43
[ASide]
しばらく走り続けると、ちょうど前にエレベーターが見えるところまで来た。
ふとエレベーターの中を見ると、何やら影が見える。
『…まさか…』
エレベーターの中の影が、何かを抱えている。あれは。
『コナンくん…!』
銃だ。
私は咄嗟に、男が銃を打ち始める前にコナンくんの腕を掴んだ。
「A!?」
『だーいじょうぶだって、しっかり掴まって…!』
コナンくんを抱きかかえるようにしながら、ローラーシューズのままコナンくんのスケボーに飛び乗った。少々、というかかなり危ないけど、スケボーに乗っているのは一瞬だ。
『よっ…と!』
「なっ…おま、」
銃はこの時点で、連射が始まった。銃弾を防ぐため、スケボーを立てる。その勢いのまま、私は今度は手すりに飛び乗った。
「お前、まさか…!」
『コナンくん、怒らないでね…!』
そしてそこから…
できるだけ高く、ジャンプした。目指すは斜め上。
さっきいたところより、1つ斜め上の階の廊下の手すりを掴むことに成功。
掴んだのは、手すりの下のほうだったから、振り子のように体を揺らし、反動で、バク宙をする要領で、私は上の廊下に降り立った。
銃声は止んだ。エレベーターは下に降りていき、男の悔しそうな姿が見えなくなった。
『ふぅ。うまくいったか』
「テメーは馬鹿か!」
バシッと頭をはたかれる。
あれ、コナンくん何で私の頭叩けるんだろ。と考えて、まだコナンくんを抱きかかえたままだったことに気づく。下ろそうかと思ったが、間髪入れずにコナンくんからの説教が始まってしまった。
「あれほど危険なことはするなと言っただろーが…!」
『さーせんっした!!』
「ったく…成功したからよかったようなものの…どこの運動バカだよオメーは…」
『いや…コナンくんは、あの状況でもスケボーで銃弾防いだだろうけど、私はシューズだから。風穴空けられるじゃん、と思いまして…。逃げなきゃ、と思ったとき、コナンくんと離れるのもまずいかな、と…』
完全に咄嗟の判断だった。それを何故、と聞かれても、つい、としか言えない。
「はぁ…まあいい、今はとにかく、敵の殲滅だ」
『イエッサー!』
「…で、俺はいつまでこの状況にいなきゃいけねーんだ」
『コナンくんのスケボーは駄目になっちゃったから、次の戦いの場までは私がコナンくんを抱っこして、ローラーシューズで移動するのが妥当でしょう。ってわけで出発ー』
「…マジかよ…//」
―――
(*´∀`*)←
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美紀 - コナン大好きです最高ですコナン新一大好きです (2018年12月28日 21時) (レス) id: a31ea93868 (このIDを非表示/違反報告)
さや(プロフ) - 8ページの哀ちゃんのセリフで「~頭沸いてるのかしら」で吹きましたw (2017年4月9日 6時) (レス) id: 8134922ea4 (このIDを非表示/違反報告)
トモシビ - 一言だけ書かせてください。kaka様の作品、全て拝読させて頂きましたが…神ですか!?本物の作家さんですか!? (2016年6月16日 18時) (レス) id: bfa307b641 (このIDを非表示/違反報告)
とみ - 14歳であの威力…チートですな! (2016年4月22日 11時) (レス) id: 86e9b475ac (このIDを非表示/違反報告)
kaka。(プロフ) - みーさん» ですよねwコメありがとうございます! (2014年4月24日 9時) (レス) id: 903cb29af8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:kaka | 作成日時:2013年5月31日 13時