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害虫駆除 ページ40

『…ほうほう、なかなか面白い作戦じゃん?』
「よし、じゃあ手筈通りにな」
『あいあいさー』

猫という名の害虫駆除の作戦会議をしていた2人は、計画を行動に移した。

駆除の舞台は、飛行船内部。先ほど、Aらが捕まった場所だ。

『…お』

来た来た、とAは下を覗きつつ、息を潜める。

視線の先には、犯人グループの中の1人の男。その男が歩いていく先には、倒れているコナン。
Aは、コナンはこの状況、楽しんでんだろーな、と考える。

言わずもがな、これは作戦の1つである。

害虫駆除ゲーム、第1Rスタート。

「おい…」

男がコナンに声をかけた。その瞬間が、狙い目だった。
コナンがニヤ、と笑い、そのまま――

「おま…」

パシュッ

麻酔銃を、打ち込んだ。

眠りについた男に近づき、手袋を取る。コナンはその手をじっと観察し、上にいるAに向かって、小さく頷いた。

コナンはAのいる上の階に移動する。

『上々のスタートじゃない。あんた楽しんでたでしょ』
「…そんなことは…」
『あるね。絶対あるね』

そんな会話をしている中、カンカン、と鉄を打ち付けるような音が、下から響いてきた。
味方から応答がないため、様子を見に来たらしい。

『2人目の猫…もとい害虫さん、ご来店ー』
「A、頼むぞ」
『いえっさー』

この害虫を駆除するのは、Aの役目である。コナンに渡された伸縮サスペンダーをゆっくり下に垂らしていく。

味方がどうやら眠っているらしい、と気づいた男は、突然自分の横に降りてきたサスペンダーを、掴んでしまった。

第2Rスタート。

『はいはぁーい、いらっしゃいませー』

Aは嬉々として、自分の手中にあるサスペンダーのスイッチを、押した。

伸ばされていたサスペンダーは、元の長さに戻るため、尋常ではない勢いで縮まっていく。
無論、それの末端を掴んでいた男は、上からの力に逆らえず、サスペンダーと一緒に上へ上がっていく。

と、途中で男は掴んでいた腕を離した。ドサッ、という音がA達の耳に届く。

「…オメーも、大概楽しんでんじゃねーか」
『あは』

[[何があった!?キャットB!]]

Aらの近くに落ちていたトランシーバー。恐らく、さっきの男が上昇する際に落としたものだ。犯人グループのリーダーが応答を求めている。

コナンがトランシーバーを手に取り、Aはその横に屈むようにトランシーバーに顔を近づけた。

―――
( ̄▽ ̄)←

少女は江戸っ子?→←ゲーム開始の合図



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美紀 - コナン大好きです最高ですコナン新一大好きです (2018年12月28日 21時) (レス) id: a31ea93868 (このIDを非表示/違反報告)
さや(プロフ) - 8ページの哀ちゃんのセリフで「~頭沸いてるのかしら」で吹きましたw (2017年4月9日 6時) (レス) id: 8134922ea4 (このIDを非表示/違反報告)
トモシビ - 一言だけ書かせてください。kaka様の作品、全て拝読させて頂きましたが…神ですか!?本物の作家さんですか!? (2016年6月16日 18時) (レス) id: bfa307b641 (このIDを非表示/違反報告)
とみ - 14歳であの威力…チートですな! (2016年4月22日 11時) (レス) id: 86e9b475ac (このIDを非表示/違反報告)
kaka。(プロフ) - みーさん» ですよねwコメありがとうございます! (2014年4月24日 9時) (レス) id: 903cb29af8 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:kaka | 作成日時:2013年5月31日 13時

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