少年Cと少年Hの会話 ページ2
―服部邸―
《そこで本日は、細菌学者の太田千秋先生にお越し頂きました》
《この菌に感染すると、まずは体のどこかに痒みを感じます…》
平次は、自室でテレビを見ながら電話をしていた。
「ホンマ、えらい事件が起きてしもたなあ…もう朝からこのニュースばっかりや」
そう語る彼の机には、今朝の新聞が置かれている。一面は勿論、細菌強奪事件についてである。
「あぁ…」
電話相手のコナンも、平次が見ているものと同じ番組を見ていた。
《感染経路は、主に飛沫感染で特に小さいお子さんには感染しやすく、すぐに症状が出て…》
「やて。どないする?ちーちゃいお子さんになってしもたコナンくん?」
「ほっとけ」
「ハハッ」
「それより服部、俺が引っかかるのは…」
ピッと音を立ててテレビが消えた。コナンが後ろを振り向くと、リモコンを持ったAが立っている。Aがにっこりと微笑むと、コナンはにや、と笑った。この数ヵ月で、2人の息はさらに合うようになっている。
Aはコナンの側に腰を降ろした。
「犯人グループがなんで実験室を爆破したかやろ」
平次のほうも、テレビを消して新聞を手に取る。
「細菌を持ち去るのが目的なら、爆破までする必要はないはずだけど…」
「せやなあ。それにしてもや。この赤いシャム猫っちゅー組織、知っとったか?」
「いや、十数年前、財閥を標的にテロを繰り返してたってことくらいしか…」
「ま、お互いそんときはまだガキやったからのぉ。あーすまんすまん、コナンくんは、今もガキやったのー」
「…しつけーな」
「ハハッ」
コナンの不機嫌な声で、会話の内容がわかったのだろう。Aも少し笑った。
その声で、Aに気づいたのか平次が声を上げた。
「Aもそこにいてんのか」
「ん?あぁ、いるぜ」
『平次ーやっほーぃ』
「そーいやお前ら、飛行船に乗るっちゅーてたなあ。東京から大阪に飛んでくるやつ…」
「あぁ、あのじいさんが、性懲りもなくまたキッドに挑戦状を叩きつけたからな」
コナンの話を聞いて、Aが机に置かれた新聞をめくった。〔怪盗キッドに告ぐ!!〕という大きな見出しで、挑戦状が載せられていた。
―――
服部くん、初の正式登場にして既に主ちゃんと仲良し←
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美紀 - コナン大好きです最高ですコナン新一大好きです (2018年12月28日 21時) (レス) id: a31ea93868 (このIDを非表示/違反報告)
さや(プロフ) - 8ページの哀ちゃんのセリフで「~頭沸いてるのかしら」で吹きましたw (2017年4月9日 6時) (レス) id: 8134922ea4 (このIDを非表示/違反報告)
トモシビ - 一言だけ書かせてください。kaka様の作品、全て拝読させて頂きましたが…神ですか!?本物の作家さんですか!? (2016年6月16日 18時) (レス) id: bfa307b641 (このIDを非表示/違反報告)
とみ - 14歳であの威力…チートですな! (2016年4月22日 11時) (レス) id: 86e9b475ac (このIDを非表示/違反報告)
kaka。(プロフ) - みーさん» ですよねwコメありがとうございます! (2014年4月24日 9時) (レス) id: 903cb29af8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:kaka | 作成日時:2013年5月31日 13時