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出会い 工藤新一篇 ページ20

『改めて自己紹介でもしとこうか。中屋A、13歳。12歳の頃から海外をうろうろして、たまに事件解決しちゃったりしてたんだ。そんな中、ハワイで優作さん達に会って、仲良くなって一緒に旅をするようになったの。昨日、私ひとりで帰国して…っていうのもまあ、キッドに会うためなんだけど。そして今に至る、って感じかな』

そーいや最近の〔闇の男爵〕にA似の人物が出てたな、と思い出したように言って、新一も自己紹介を始める。

「工藤新一。すぐそこの、帝丹高校の1年だ。事件とか解決する頻度が高くなってきてて、今回の怪盗キッドの件も知り合いの警部経由で依頼を受けたんだよ」

暗号解けなかったけどね、とAがニヤニヤしながら言うと、うっせえよ、と新一が苦い顔をした。

「っつかオメー、家族は?両親とか…」
『あー。えっとね…新一。この話をしても、同情とか哀れみとか一切やらないって誓って』
「え?あぁ、いいけど…」
『絶対にやんないでね。…私の両親は、死んだの。母さんは病気、父さんは事故で』
「え…」
『はいストップ。同情禁止、哀れみ無用よ。おーけー?』
「…」

一瞬、同情に満ちた表情になりかけた新一は、Aの言葉ですぐに表情を戻した。

『母さんはもともと病弱で…心臓発作で亡くなったの。そしてその訃報を聞いた父さんは、あまりのショックにまともな運転ができず、ハンドル操作を誤って事故を起こしてしまった。幸い、父さん以外に死傷者はいなかったけれど…私にしたら、幸いも何もあったもんじゃないね。一気にふたつも訃報を受けた私は、なにも考えられなかった』

新一は、何も言わずに聞いていた。

『親戚とかもいなくて、結果ひとりになってしまった私は、両親が残してくれたお金を頼りに海外へ飛び立った。…辛くはなかったわ。確かに寂しかったときもあるけど。悲しみとか、そんな気持ちより、私には母さんと父さんの言葉が強く根付いてた』
「言葉?」

えぇ、と頷いてAは静かに口を開いた。

―――
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美紀 - コナン大好きです漫画とアニメと映画見るくらい大好きです更新大変だと思いますが頑張ってください応援してます (2018年11月10日 10時) (レス) id: 9b074a0665 (このIDを非表示/違反報告)
☆藤井伶菜☆(プロフ) - 高校卒業資格のところですが高橋沙羅じゃなくて高梨沙羅ですよー (2017年2月27日 6時) (レス) id: 685133b627 (このIDを非表示/違反報告)
とみ - 一瞬で気づくのすごい (2016年4月22日 11時) (レス) id: 86e9b475ac (このIDを非表示/違反報告)
PIRANIA同盟 - わぁーーーー!! マジで神小説ですっ!!!! 何度も1から読み返してます…(照/// 応援してます。 どんどん新作出してください!! (2015年10月31日 13時) (レス) id: 6a6985e085 (このIDを非表示/違反報告)
こっちゃん(プロフ) - ひとつだけ言わせてください!新一はお母さんのことを「お袋」じゃなくて「母さん」って言ってますよぉ。 (2015年5月7日 20時) (レス) id: e6681ad596 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:kaka | 作成日時:2013年5月10日 15時

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