【名探偵コナン】もう一人の名探偵【劇場版限定】プロローグ

出会い　工藤新一篇 ページ19

『…でっけぇぇ』
「おい、入るぞー」
『わぁぁ待って待って』

工藤家に到着。

馬鹿みたいにでかいその家は、まさに工藤家の人々のイメージに合っていて、Aは驚きながらも少し微笑んでしまう。

「ここがリビングだ」
『…Oh,』←

家の素晴らしさに負けず劣らず、その存在を主張する家具たち。

家電量販店でしか見たことのない、大きなテレビ。
どこのアンティークだ、とツッコミたくなるようなテーブル。
見るからにフカフカのソファ。

『…なにこれマジ豪邸』

今更ながらも、本当に私ここに住んでいいのか、と心配になってきたAだったが、あくまでその心配はこの家があまりに豪華だったためである。新一との同居に全く違和感を感じないのは、Aのその性格の言わんとするところであろうか。

「A、荷物持ってこっちこい」
『え、あ、はーい』

いつのまにかリビングから出ていた新一がAを呼んだ。言われるがままに荷物を持ったまま、リビングをあとにして新一のもとへと向かう。新一は２階のある部屋の前にいた。

「こっちだ。ほら、これがお前の部屋」
『…Wow,』←

ガチャ、とドアを開いてみせた新一に、Aは喜色と感動の声を上げた。

『マジで？』
「あぁ。ここは好きに使っていいからな。タンスとかも一応揃ってるし…なんか必要なら買うから」
『…工藤家の金銭感覚が超不安。でもありがとう。あ、新一の部屋は？』
「俺はあそこ。オメーの隣の部屋だな」
『りょーうかーい』

とりあえず、帰国にあたって一式の服を詰めてきていたキャリーバッグを部屋に押し込み、一旦リビングで今後の話をしようということになった。

案の定フカフカだったソファに腰を下ろして、新一とAが向かい合う形になる。


―――
主ちゃんは帰国子女なので、ふとした瞬間に英語を口走ります←

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