出会い 工藤新一篇 ページ22
『…新一って魔法使い?』
「はぁ?なんでそうなんだよ」
『だって、新一といると妙に安心するっていうか…有希ちゃんや優作さんといても、十分すぎるくらいほっとするんだけど。新一といると、…うーん。とにかく落ち着くっていうか?初対面なのに不思議ー』
「…//」
『新一?なんか顔、赤くない?』
「き、気のせいだ!」
『ならいいけど…風邪とかなら言ってよ?』
〔オメーが変にかわいいこと言うからだろーが//〕という新一の心の叫びは、Aには届かない。このままじゃ俺の理性がやばくなる、と新一は話題を変えた。
「それより…オメー学校はどうすんだ?中学生だろ?」
『ん?いや、違うよ』
「…はぁ?」
訝しげな顔をする新一に、あんた百面相だね、と冷静に呟くA。
「いや…A、まだ13なんだろ?バリバリ中学生じゃねーか」
『うん、だから違うね。私はそもそも、学校に行く必要はないのだよ』
「はぁ?どういう意味だよ?」
『だって私、高校卒業してるもん』
「…え?」
Aは大変楽しそうだ。
「は…え?」
『高校卒業してんの。もっと厳密に言えば――高校卒業資格持ってんの』
「え…えぇ!?」
そんなに珍しいことかいな、とツッコむAに、新一は驚愕を隠せない。
『高校卒業資格。その反応だと、知ってるんだよね?』
「あ、あぁ…高校卒業認定試験を受ければ、実際に高校へ登校していなくても、卒業したという経歴を得ることができるんだよな…」
『そうそう。優作さんと有希ちゃんに会ってからすぐに受けて、一発合格』
「マジかよ…おい、ちょっと待て。ってことは…」
『うん。学校のお勉強、というカテゴリで言えば、私は新一より賢いんだよ』
「…なんだよこの敗北感は」
『まあ実際、新一は私がすぐに解いた暗号を解けなかったんだし?』
「くっそぉぉぉ」
『はっはっは!私には簡単に勝てねーよ!』
どや顔のAと、ひたすら悔しがる新一。なんとも滑稽な図式である。
―――
高校卒業資格というのは、スキージャンプで有名な高橋沙羅選手も取得している、実際に存在する資格です。海外にも勿論あります。というか、アメリカでは飛び級とかバンバンありますし、海外のほうが活発な資格なのかもしれませんね。
ちなみに、主ちゃんは資格を取った後(合格したとき、その年齢の低さから結構有名になった)、様々な大学からスカウトされました。が、〔読んでる途中の推理小説の犯人が気になるので〕と言って全て辞退しました←
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美紀 - コナン大好きです漫画とアニメと映画見るくらい大好きです更新大変だと思いますが頑張ってください応援してます (2018年11月10日 10時) (レス) id: 9b074a0665 (このIDを非表示/違反報告)
☆藤井伶菜☆(プロフ) - 高校卒業資格のところですが高橋沙羅じゃなくて高梨沙羅ですよー (2017年2月27日 6時) (レス) id: 685133b627 (このIDを非表示/違反報告)
とみ - 一瞬で気づくのすごい (2016年4月22日 11時) (レス) id: 86e9b475ac (このIDを非表示/違反報告)
PIRANIA同盟 - わぁーーーー!! マジで神小説ですっ!!!! 何度も1から読み返してます…(照/// 応援してます。 どんどん新作出してください!! (2015年10月31日 13時) (レス) id: 6a6985e085 (このIDを非表示/違反報告)
こっちゃん(プロフ) - ひとつだけ言わせてください!新一はお母さんのことを「お袋」じゃなくて「母さん」って言ってますよぉ。 (2015年5月7日 20時) (レス) id: e6681ad596 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:kaka | 作成日時:2013年5月10日 15時