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出会い 怪盗キッド篇 ページ12

『そして、最後の――【私が華麗に閉じ込められた檻から大きな空へと、宝石を助けてさしあげましょう。】これにも意味がある。警察はキッドお得意のただのキザセリフだと思ったみたいだけどね』
「キザセリフって…ひでえいいようだな。で?お前はどう推理したんだよ」
『【閉じ込められた檻】――これはあんたの目当ての宝石が、ある家系の所有物であるってとこから理解したんだ』

キッドが狙った、レインフォールホテルで展示されていた宝石――あれは、ある有名なお金持ちの家系が、100年近く家宝として保管し続けているものだった。今回のように、年に数回展示に提供しているらしい。

『100年近く保管されてることを、【檻】と表現したんでしょ。そして、【大きな空へと、宝石を助けてさしあげましょう。】これは、怪盗キッドは白い翼で華麗に舞うことから推測がつく』

そこまで聞いて、キッドはニヤリと笑った。柵まで近寄り、Aの隣りに立つ。

『【大きな空へと】その白い翼で―――羽ばたき、逃げるんでしょう?』
「…ふっ、お前…名前は?」

キッドは自嘲するかのように笑い、Aはそれに応えるかのように口を開いた。

『中屋A。―――しがない探偵さ』
「A、か。お前とはまた会うかもな」
『それは新しい口説き文句かな?残念だが私はまだ13歳だ。少女に手を出すのは犯罪だよ』
「おいおい…お前、まだ13かよ。もうちょっと年に合う喋り方とか、頭脳とか持ち合わせてねえのか?」
『はは、それは褒め言葉として受け取っておくよ。…っと、お迎えが来たようだね』

2人はホテルの下を見下ろした。

何台ものパトカーと、そこから出てくる警官。そして制服姿の青年。

『…制服姿の青年?』
「あぁー…あいつ来たのかよ…。チッ、あいつが来たならもう帰らねーとな」
『なんだそのサイクル』
「探偵なんだよ、あいつ。かなり頭のキレる、な」
『へぇー探偵…見たところ高校生だね。よし、あとで話しかけよ』

その言葉に、キッドは〔うげぇ、名探偵の対面かよ〕と漏らした。

『それじゃ、怪盗さん。また会いましょうか』
「えぇ、もちろんですよA嬢。それと、これは返しておいてください」

紳士に戻ったキッドはAに指輪を差し出した。

―――
文字数ェ…\(^ω^)/←

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美紀 - コナン大好きです漫画とアニメと映画見るくらい大好きです更新大変だと思いますが頑張ってください応援してます (2018年11月10日 10時) (レス) id: 9b074a0665 (このIDを非表示/違反報告)
☆藤井伶菜☆(プロフ) - 高校卒業資格のところですが高橋沙羅じゃなくて高梨沙羅ですよー (2017年2月27日 6時) (レス) id: 685133b627 (このIDを非表示/違反報告)
とみ - 一瞬で気づくのすごい (2016年4月22日 11時) (レス) id: 86e9b475ac (このIDを非表示/違反報告)
PIRANIA同盟 - わぁーーーー!! マジで神小説ですっ!!!! 何度も1から読み返してます…(照/// 応援してます。 どんどん新作出してください!! (2015年10月31日 13時) (レス) id: 6a6985e085 (このIDを非表示/違反報告)
こっちゃん(プロフ) - ひとつだけ言わせてください!新一はお母さんのことを「お袋」じゃなくて「母さん」って言ってますよぉ。 (2015年5月7日 20時) (レス) id: e6681ad596 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:kaka | 作成日時:2013年5月10日 15時

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