悪友トリオと、私と、日常と。【APH】

あくゆーとななふしぎとわたし─３ ページ7

【トイレの花子さん】騒動で半ば強引に美術室にやってきた私達。まあ騒動っつっても何も聞いてないからな。ほんとに。何も聞いてないから。うん。

仏｢美術室ね…モナ・リザちゃん見つめるの？｣

西｢シュールやんwww｣

普｢まぁ見つめるっつか眺めるっつか｣

『どっちも一緒じゃない？』

なんて昼の学校と同じ様な会話しながら、モナ・リザを見つめる。

美術室はフェリちゃんが良く来てる、って事は知ってた。絵上手いからなぁ、フェリちゃん。フランも偶に来てるんだとか。

…………三分経った。気持ち的にではなく、実際に。

『なぁ、やっぱデマなんじゃないの？』

普｢んー、まぁ所詮七不思議だしなぁー｣

仏｢なーんだ、つまんないのー｣

西｢あ、幽霊｣←

仏｢ぎやあああああ｣←

『一番ビビってんじゃんお前www』

普｢ケセセwwwだっせーwww｣

西｢足震えとるでwカックンしたろか？w｣

仏｢やめて！｣

なんて話をしていると、フランがまた叫んだ。

『何？いきなり叫ばないでよ』

仏｢いやちがっ、目！目！！｣

そう言って涙目で指差すフラン。

｢『……』｣

フランが指を差す先には、モナ・リザがある。

…え、やだやだやた、見たくない見たくない見たくない見たくない

仏｢ちょっ、お前らほんとだからね！？
早く見てよひいいいい｣

普｢いっ、いっせーのーせで振り向こうぜ、皆一緒に｣

西｢せやな…｣

『裏切らないでよ…』

肩を震わせ、三人で｢いっせーのーせっ｣と後ろを振り向く。

ドロッ…

モナ・リザの目からは、赤い液体がドロドロと流れていた。



｢『うわああああああああああ！！！！』｣



全力で走った。そりゃもう全力で。光の速さ行ってんじゃねに火事場の馬鹿力って奴ですね怖いいいいいい

暫く走って、息を整える。

『はぁっ、はぁっ、な、何あれっ！？』

西｢何って、はぁっ、怪談はほんまやって事やろ、はぁっ｣

普｢べ、別に怖くなんか無かったぜ！！ケセセ…｣

仏｢お前ら、はぁっ、全然振り向かないから、はぁっ、お兄さんだけ長く見ちゃったじゃない！！…はぁっ｣

皆息切れして言い合う。あ、ギルちゃんは息切れしてないね、これくらいじゃ息切れしないってか？こんのむきむきめちくしょう。

『ねぇ、まだ校舎回るの？』

普｢ここまで来たら全部見ないとな(｀・ω・´)+｣

仏｢そうだね、七つ目も気になるし(｀・ω・´)+｣

西｢せやな(｀・ω・´)+｣

『お前らのその立ち直りが早い事は至極尊敬するよ』

あくゆーとななふしぎとわたし─４→←あくゆーとななふしぎとわたし─２

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す