悪友トリオと、私と、日常と。【APH】

あくゆーとななふしぎとわたし─１ ページ5

キラキラと輝く、丸い月。今日は珍しく星があまり出ていない様で、学校の校舎はその光だけで照らされている。

『うひゃー、夜の学校って雰囲気あるなー…』

学校の門の前で校舎を見上げ、感嘆の声をあげる私。うん、正直怖い。

仏｢でさでさ、七不思議って見つけたの？｣

普｢おう！俺様の優秀過ぎる弟が調べてくr

西｢七不思議って何やったん？｣

普｢遮んなよてめぇ！｣

『あーはいはい、分かったから七不思議話せ』

普｢なぁなんでお前ら俺様にそんな酷いんだ？｣

｢『良いから話せ』｣←

普｢もう俺様気にしねぇぜ！！
…先ず、一つ目はトイレの花子ってやつ。
なんか日本ん家で良くある奴らしいぜ｣

あー、アレか。菊が話すと異様に怖いアレ。日本では割と美少女に描かれてたりするぞ、日本って凄いよな。

普｢んーで、二つ目は美術室のモナ・リザな。
なんかこう、ずっと眺めてたら血の涙を流すらしい｣

血の涙をトマトジュースに変えるのはダメなのだろうか。トマトジュースなら美味しいし怖くないし。

普｢三つ目は音楽室のピアノ。
夜中に音が鳴り出すらしいぜー｣

『音楽……ピアノ………くっ、頭が…ッ！』

仏｢お兄さんも……ッ！｣

西｢親分もや……ッ！｣

普｢俺様m

『はい次』

普｢……四つ目は理科室の人体模型だ…
動き出すらしいぜ……うん、お前ら人体模型にやられろ｣

｢『だが断る』｣

人体模型ね、やべぇこの前心臓取れちゃってたんだよな……ボキっつってたな、怒ってないかな。

普｢五つ目はプールの女。
石とか投げたら引き摺り込まれる、って話｣

西｢じゃあぷーちゃん石ころ担当な｣

仏｢お兄さん達見とくわ｣

『私は石ころ投げるよ？』

普｢A…！！｣ﾊﾟｧｱ

『引き摺り込まれたらギルちゃん盾にするから大丈夫』

普｢もうこいつらやだ｣

ギルちゃん何回落ち込むんだろ？
ってか引き摺り込まれるって何処に？プールって底あるじゃん。

普｢うう…六つ目は一般クラスの教室の黒板。
黒板の前の真ん中に立ってると黒板からドンッドンッて聞こえるらしい｣

やだそれはリアルに怖い。ガチで怖い。

普｢七つ目は今までの怪談を全部解き明かしてから起こる、だってよ｣

仏｢それが一番謎っぽいねー｣

西｢気になるわぁ｣

『そんじゃ、七不思議体験しに行こう！！』

私達は懐中電灯をそれぞれ持って、校舎に足を踏み入れた。

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