じいちゃんとわたし─1 ページ17
『んー、暇だなぁ』
仏「だねぇ、何か無いかなー」
西「眉毛弄りに行くかー?」
普「今そんな気分じゃねぇ」
『だっよねー』
なんて、ほぼ毎日話している内容を今日も話す。毎日毎日やる事が無いのだ。外で遊ぼうにも今日は生憎の雨。なので屋上近くの階段にた
あまりにも暇過ぎて、ふわぁと大きな欠伸をした時、ピンポンパンポン、と放送のチャイムが鳴った。
《「あー、テステス。
我が可愛い孫娘、A・リアンデ。
今すぐ理事長室に来るよーにっ!
っていてっ、ちょ、やめろっていったいなゲルマン!!」》
《「……(威圧感)」》
《「分かったよ今すぐ切るって!!
んじゃあA早く来いよー!」》
そしてまたピンポンパンポン、と放送のチャイムが鳴る。
そして、暫くの沈黙。
普「…え?あれお前の爺ちゃんか?」
『正確にはフェリちゃんとロマーノのね…
私とかフランとか親分からしたら親戚?みたいな』
仏「ってかゲルマンさんもお前の爺ちゃんでしょ」
普「まぁなぁ」
西「呼ばれてたやん、行かんでええの?A」
『あー、じゃあ行ってくる。
また後でね』
普「おー」
そう言って屋上近くの階段を降りる。
理事長室前に来た私。
しかし爺ちゃんはなんで私を呼んだの…ゲルマンさんも何かいたし…
きっとろくでもない事なんだろうけどさあ。
『しっつれーしまーす』
「おおお!やっと来たかAー!
久しぶりだなーじいちゃんと会えなくて寂しかったかー?」
『じ、爺ちゃん…髭が痛いよ………』
「おーすまんすまん!!」
私に頬をすり寄せて来たのはこの学園の理事長兼私達ラテン系の祖先の、ローマ帝国。
なんかくるんが二本くらいあって、孫馬鹿で、髭濃くて、あと強い。
「全く…」
私を抱きしめる爺ちゃんの隣で溜め息を着くのは、爺ちゃんとは長過ぎて白骨化しちゃってるくらいの腐れ縁の、ゲルマンさんだ。
サラサラの長い金髪に蒼眼、いつも眉間に皺が寄ってて、笑うのが下手。
関係的には隊長とかギルちゃんとかの祖先。私達ラテンにもちょっと血が入っているんだとか。
『というかなんで私を呼んだの?
フェリとかロマーノとか呼べばいいのに…』
そう言うと、爺ちゃんはさっきっとは打って変わって悲しそうなオーラを出した。
………
これほんとにあの人か…?あの人と腐れ縁のあの人もあの人っぽくない………うおああ、どうしよう←
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斑(プロフ) - k9さん» 面白いですよね!あの絶妙なくだらなさがツボですwコメントありがとうございました! (2015年11月5日 18時) (レス) id: 222ce81197 (このIDを非表示/違反報告)
k9(プロフ) - 男子高校生の日常、知ってますよ。面白いですよねー。頑張ってください! (2015年11月5日 16時) (レス) id: 744a35a675 (このIDを非表示/違反報告)
斑(プロフ) - ゆーみやン@イナシリらぶ!!さん» はじめまして!!読んでくださってありがとうございます!!飽きなかったとは…嬉しいです!!ありがとうございます!!次作は出来たら載せますので!!コメントありがとうございました!! (2015年9月14日 17時) (レス) id: 222ce81197 (このIDを非表示/違反報告)
ゆーみやン@イナシリらぶ!!(プロフ) - はじめまして!!今まで全話読んだのですが、とても面白かったです!!読んでいて全然飽きませんでした( *´艸`)次作も楽しみにしています! (2015年9月13日 23時) (レス) id: ab4a59f894 (このIDを非表示/違反報告)
百合桜@フランス領元桜 - 男子中学生許すまじ (2015年9月9日 6時) (レス) id: 29848ed227 (このIDを非表示/違反報告)
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