あくゆーとななふしぎとわたし─7 ページ11
あれから暫く人体模型を眺めてみるも、何も起こらなかった。
『やっぱデマなんじゃないの?』
仏「えー、今まで怪奇現象起こったのに?」
西「ここに来てコレだけデマなん?」
普「もしそうならつまんねぇなぁ」
三人して唇を尖らせる。こっちはデマなら嬉しいけど。でもさぁ、こういうのってフラグなんですよ、って菊が言ってたぜ?←
何時まで経っても人体模型は動かない。ピクリともしない。しかし人体模型を眺めてるのは割と怖い。夜の人体模型怖い。やだ。怖い。
『接着剤無いかなぁ』
普「何に使うんだよ」
『心臓くっつけてあげなきゃ』
西「その言い方なんか物騒やな」
仏「接着剤…接着剤……あ、先生の机に、コレ」
『おおお、ありがとフラン!!』
フランから接着剤を貰って、人体模型の心臓を取らせてもらう。心臓の縁に接着剤を塗り、人体模型側にも接着剤を塗る。
ってか、なんで先生接着剤持ってんの?この心臓良く取れんのかな。←
心臓をはめて、良い手応えがしたので満足げにに手を洗いにく。少し接着剤がついてしまったのだ。
仏「おっ、良い感じにハマってるじゃん!」
西「これで何とかなればええけどなぁ」
普「つか手につけるとかどんだけドン臭いんだよw」
『さっきプールに落ちたのお前だろうがw』
普「アレはほら、足を引っ張られたから」
仏「言い訳なんて見苦しいよ?www」
普「うるせー!」
そんな他愛の無い話をしていた、その時。
カランカラン…
何かが落ちた音がした。机を見てみると、接着剤がなく、どうやら接着剤が落ちたようだ。慌てて懐中電灯で探してみるも、見つからなかった。
そして暫くまた、
ガタァアンッ
「『!?』」
……人体模型が、いきなり倒れたのだ。そしてそのまま、ゆっくりと起き上がる。
その驚きの光景に、私達は今日何度目になるか分からない悲鳴を上げた。
暫く走り、一般クラスの教室の前まで来た。
仏「本当だったんだ…!」
西「うぁああ…もう理科室行かれへん…」
普「俺様理科の授業好きだったけどぜってぇサボる…!」
『好きだったんだ理科の授業…ってあれ?
ここって、六つ目の【一般クラスの黒板】の教室じゃ…』
「「行くか」」
『嫌だ』
「「じゃあ留守番」」
『それこそやだぁああ!』
ってな訳で六つ目体験します…(遠い目)
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斑(プロフ) - k9さん» 面白いですよね!あの絶妙なくだらなさがツボですwコメントありがとうございました! (2015年11月5日 18時) (レス) id: 222ce81197 (このIDを非表示/違反報告)
k9(プロフ) - 男子高校生の日常、知ってますよ。面白いですよねー。頑張ってください! (2015年11月5日 16時) (レス) id: 744a35a675 (このIDを非表示/違反報告)
斑(プロフ) - ゆーみやン@イナシリらぶ!!さん» はじめまして!!読んでくださってありがとうございます!!飽きなかったとは…嬉しいです!!ありがとうございます!!次作は出来たら載せますので!!コメントありがとうございました!! (2015年9月14日 17時) (レス) id: 222ce81197 (このIDを非表示/違反報告)
ゆーみやン@イナシリらぶ!!(プロフ) - はじめまして!!今まで全話読んだのですが、とても面白かったです!!読んでいて全然飽きませんでした( *´艸`)次作も楽しみにしています! (2015年9月13日 23時) (レス) id: ab4a59f894 (このIDを非表示/違反報告)
百合桜@フランス領元桜 - 男子中学生許すまじ (2015年9月9日 6時) (レス) id: 29848ed227 (このIDを非表示/違反報告)
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