英国紳士の妹は名探偵！【名探偵コナン×APH】

３１P:瑕瑾-Slight drawback- ページ34

＿＿コナンside

高橋さんの肩が微かに揺れた事に気が付かない綾子さんと角谷さんが、明るく話しかける。

綾｢そうよ高橋君！包帯男は太ってないわよ！｣

角｢お前、どうしてそれを…｣

二人に話しかけられている間も、高橋さんは黙り込んだままだ。

鈴(江)｢彼は言わなかったんじゃない…
私に聞き返されるのが怖くて、言えなかったのよ……

貴方本当に太ってるんですか？ってね…｣

高｢……｣

綾｢た、高橋君…？｣

角｢まさかお前…｣

黙り込んだままの高橋さんをに、怪訝そうに呼びかける二人。それでも彼は呼びかけに応じない。

鈴(江)｢そう、彼は太ってなんかいないのよ…
だから、誰にも気付かれずにお腹に首を入れて運ぶ事ができた…｣

そして俺は、長々と高橋さんの計画を喋り出す。

鈴(江)｢要するに彼の計画はこうよ！
まず、知佳子さんを森に呼び出してバラバラに惨殺し、お腹に入れてた詰め物を取り出し、かわりに彼女の首を入れ別荘に持ち帰った。
そしてその首を包帯男の人形に取り付け、ベランダで例のトリックをやった後、たたんだ人形と首を再びお腹に入れ、包帯男を追う皆と共に森へ向かった。
後は彼女を探すフリをして首を森の中に置き、前に取り出した詰め物をお腹に入れ、元の体型に戻ったって訳よ！！｣

つまりこれは自分の体型を皆に錯覚させ、それに乗じて死体を自由に移動できる＿＿巧妙かつ大胆なトリックと言う事だ。

鈴(江)｢このトリックを使えば私達の目には包帯男が知佳子さんを連れ去り、森で惨殺した様に映り、全て包帯男の犯行に見せかける事ができる！！
高橋さんがあらかじめ皆に記憶させておいた[包帯男]と言う虚像の仕業にね！｣

角｢！？｣

太｢じゃあ、この別荘に着いた時にオレ達が見た包帯男も高橋が……｣

そして俺は、暫く間を置いてまた話し始める。

鈴(江)｢でも完璧だったはずの彼の計画は、蘭が起こしたあるハプニングによって狂い始めた…｣

毛｢！！｣

蘭が思い出したように目を見開く。

鈴(江)｢蘭は間違えて彼の部屋に入った時、見てしまったのよ……

彼の本当の体型を！！｣



(あともう少しで、犯人から申し出るはず…)

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