英国紳士の妹は名探偵！【名探偵コナン×APH】

２３P:連繋-Cooperative- ページ24

英｢なぁA、コナン。
確か、包帯男が彼女を連れ去った時、彼女の首には…｣

｢『チョーカーがはめてあった/ありました』｣

英｢だよな｣

僕達の答えを聞き、兄さんは考え込む。その隣で、チョーカーを手にしたコナンくんも何か考え込んでいる様子。

しかし、どういう事だ？

あの後、奴は知佳子さんを抱えて森の中に姿を消した。これが落ちているとしたら森の中のハズ。なのになぜ、玄関なんかに…

江｢！？｣

そこまで考えていると、コナンくんが何かに気が付いた様に、目を見開いた。

『…何か分かったのかい？』

江｢…包帯男の正体、分かっちゃったかも…｣

英｢！？｣

『君に聞いて正解だったよコナンくん。
僕も、分かってしまったかもしれない。』

英｢Aも！？俺全然分かんねぇのに…｣

兄さんが驚愕した様子で頭を抱える。

しかし、コナンくんも案外すんなり思ってる事い言うんだな。…僕達がコナンくんを疑っているのを知らないのか？

なんとなくだが、｢江戸川 コナン｣は存在しないのでは、と思っている。彼は見た事ないのだが、時折コナンくんが蘭に見せてもらった｢工藤 新一｣に見えてしまう。

コナンくんが考えている時が、一番彼に見える。

太｢ちっ、ガキは数に入らねーんだよ…｣

毛｢そんな事ないですよ！私が襲われた時、必死で守ってくれたんだもの…
ありがとコナンくん！｣

江｢うん！｣

蘭に頭を撫でられ、満面の笑みで頷くコナンくん。……とても彼には見えないな。←

鈴｢ねえ、その時あの殺人鬼の顔とか見えなかった？｣

江｢顔は包帯を巻いてて分からなかったけど、体型なら分かるよ！あの男にしがみついたから…｣

鈴｢体型…？｣

江｢うん。
そんなに痩せた人でも太った人でもないと思うけど…｣

コナンくん達が話している間に、兄さんと一緒に知佳子さんが連れ去られた時の様子をカメラで見ていた。記憶通り、知佳子さんの首にはチョーカーがしっかりとはめられていた。

『でも、奴を追って僕達が森に行った後、綾子さんは玄関でこのチョーカーを見つけたと言っています。
もしそれが本当なら、包帯男に抱えられて窓の外を通過したはずの知佳子さんの体がその後なぜかこの別荘の中を通った事になる。』

英｢つまり、俺達が奴を追って外に出て、森の中で彼女の遺体を発見するまでの間に、彼女の体を別荘内を通って森まで運んだ奴がいるって事か…｣


(着々と、パズルのピースが繋がっていっている感覚がした)

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