英国紳士の妹は名探偵！【名探偵コナン×APH】

１３P:紹介-Introduction- ページ14

英｢雨降りそうだな｣

『ですね、雷鳴ってますし』

雲行きが怪しくなってきたお昼頃、リビングに全員で集まり、テーブルを囲む。

テーブルの上には焼きたてのクッキー、そして甘酸っぱいレモンティーが置かれている。

毛｢へー！皆さん、同じサークルだったんですかー！｣

鈴｢そうよ！皆姉貴の大学時代の映研仲間。
特に仲の良かったこの五人が、２年ぶりに集まったってわけ！｣

そして、園子が紹介していく。

主に主役を張っていた太田 勝さん。

太｢よ！｣

カメラマン、特に特撮を担当していた角谷 弘樹さん。

角｢やぁ！｣

大道具の高橋 良一さん。

高｢ど、どうも…｣

そこまで紹介したところで、蘭が軽く頭を下げて謝罪した。

次に控えし、メイク・衣装を担当していた鈴木 綾子さん。名字通り、園子の姉である。

鈴｢只今、お婿さん募集中なんですって！｣

園子がそう言うと、綾子さんは照れくさそうに苦笑する。

綾｢コラコラ…｣

『だ、そうですよ兄さん』←

英｢なんで俺に振るんだよばか！｣

綾｢あらでもちょっとイケメン…なんちゃって｣

英｢悪ぃけどAしか女は側に置かねぇ主義だ｣

｢｢…………｣｣

『死んでくださいこのシスコン。
あと紳士忘れてますよ』←

英｢あっ
えと、すまん…｣

綾｢い、いえ…｣



そして最後に、監督・脚本、さらにこのサークルの部長を努めていた池田知佳子さん。

首のチョーカーといい、ベリーショートの髪といい、どこか近寄り難い雰囲気の女性だ。

池｢よろしく…｣

知佳子さんがそう言うと、いち早く蘭が反応した。

毛｢え！もしかして今上映中の｢青の王国｣ほ脚本を書いてる池田知佳子さん！？｣

綾｢そうよ！
確かあれ知佳子が大学時代に書いた脚本で、デビューのきっかけになったんだよね？｣

池｢やめてよ、そんな昔の話…｣

そう言いつつも、知佳子さんは満更でもなさそうだ。

青の王国か……今度日本に聞いてみようか。

綾｢ふふふ、本当皆といると、大学時代を思い出すわね…｣

じゃれ合う友を眺め、綾子さんは微笑みながら言う。

綾｢敦子も、｣

｢｢え？｣｣

敦子もあんな事がなきゃ、きっとここに来てたのにね…

そう言った瞬間、映研メンバーの顔が一気にひきつる。

『敦子…？』



(僕がそう呟いた瞬間、バンッ、という音が響き渡った。)

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