古椿の霊 ０１＊爆豪勝己 ページ16
＿爆豪said
俺の家の近くには、大きな椿の木が植えられている。
不思議なもので、この椿はずっと花が咲いている。
理由も仕組みもわからないが、それはまるで人のようだと噂になり、何度かニュースにもなっていた。
元々、椿の花が落ちる、という様子は人の死を連想させるものとして、昔から見舞いの花には厳禁だと言われていた。そう思うと人のようだと言うのは、妥当なような気もする。
｢ねえ勝己、聞いた？｣
｢あ？何をだよ｣
飯を食っている時に、突然母の光己に話しかけられた。俺は橋を止めないまま、
｢草野のおじいさんが、入院したんですって｣
｢へえ｣
草野のおじいさん、と言うのは、例の椿がうえられている、老父の事だ。もう８０を過ぎているし、別段驚くことでもない。
すると、父である勝が、感慨深そうに言った。
｢あのおじいさん、ちょっと変だったけど…いい人だったよね｣
｢そうねえ、勝己のこと預かってくれたりしたしねえ。
病院でも変なこと言ってるみたいだけど、息子さんに流されてるらしいわよ｣
そんな情報何処から手に入れるのか、ババアは苦笑してそう言った。
変、と言うのは、じいさんの言動や行動についてだ。
近所の人が、じいさんが椿の木と会話しているような所を目撃したとか、口癖は｢わしが死んだら椿も死ぬ｣とか、娘などいないのに娘がいるような口ぶりで話したり…など。
俺も何度か目撃したことがあり、確かに変、だった。
｢無事退院できればいいんだけどねえ｣
｢そうだなあ、お見舞いに行こうかな｣
両親の話を聞きつつ、俺はその日を過ごした。
翌日、登校時間。
｢そうか、大変だな…｣
｢あ？｣
誰もいなくなってしまった、草野のじいさんの家で、健気に咲き続ける椿の下で、見覚えのある奴が椿を見上げ、談笑していた。
……一人で。
俺にとって彼女─彼女なのかどうかも分からないが─は、あまり関わりたくないタイプの人間だ。何度か話した事があるが、あいつは人のペースを狂わせる天才だ。
なので通り過ぎようとした。が、
｢それで…、おや｣
｢…チッ｣
ばっちり目が合ってしまった。最悪だ。
｢会って早々それは酷いんじゃないか？
あー…っと、爆発少年｣
｢なめとんのかテメェ！！
生徒の名前くらい覚えろや！！！｣
１−Ａの副担任、
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ちょこもち - リクエストです！雪女でマイク先生、よろしくお願いします！更新頑張ってください！ (2019年9月2日 19時) (
レス) id: cae02b46bd (このIDを非表示/違反報告)
ruki(プロフ) - リクエストなんですけれど、ぬらりひょんをお願いします!! 飯田君がいいと思うんですよ!! (2019年2月8日 11時) (レス) id: 9e70f2105a (このIDを非表示/違反報告)
斑杏(プロフ) - 智さん» ああぁすいませんんん！！お気に召していただけたようで何よりですうう！！リクエストありがとうございましたああ！！ (2018年6月30日 18時) (レス) id: 757faf627b (このIDを非表示/違反報告)
智 - 更新ありがとうございますぅぅぅぅ!!そして思っていたよりめちゃくちゃ面白いです!! (2018年6月24日 0時) (レス) id: f95649cda1 (このIDを非表示/違反報告)
斑杏(プロフ) - 智さん» 申し訳ありません、色々ドタバタしていて…書き出しますのでもう暫くお待ちいただければと…！！！本当に申し訳ありません！ (2018年6月4日 16時) (レス) id: 757faf627b (このIDを非表示/違反報告)
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