座敷童子 ０４ ページ14
｢っ先生！｣
｢？！な、なぜ君が…！｣
玄関を開ければ、ちょうど到着した所のようで、玄関で驚いた顔で俺と先生を交互に見つめる姉さんが居た。
｢し、焦凍？どうしたのそんなに急いで…｣
｢姉さん、姉さんは覚えてねえか、あの女の子のこと｣
｢ええ…でも、いつも気が付いたら居なくなってて…不思議な子よね、今何してるのかなあ｣
姉さんは妖怪だと気づいていないのか。まあ、そんな思考に至る者は少ないか。
｢姉さん、多分その子はっ｣
｢──ここに居ますよ｣
｢え？｣
｢…中に入っても？｣
｢え、あ、はい…どうぞ｣
姉さんから許可を貰って、ずかずかと入り込んでいく先生。それを姉さんが追いかけていく。俺も慌てて靴を脱いで追いかけた。
先生は家を歩き回り、ふとある部屋で足を止めた。
｢ここって…昔あの子とよく遊んでた…｣
そう。よく遊んでいた、空き部屋の一つだ。
｢ここだな。笑い声が聞こえる｣
｢えっ？！な、何も聞こえない…｣
｢当たり前でしょう、妖なんですから｣
｢…え？｣
固まる姉さんを置いて、俺は先生に詰め寄った。
｢見たいんです、会いたいんです。
どうにかなりませんか｣
｢……私がここに来たのは、『彼女』と話してみようと思ったからだ。
話して、君の望むことを思っていなかったら、君にこの話はしなかった。
…いいんだな？｣
｢…はい｣
｢わかった｣
先生は襖に手をかけた。そのまま横に引く。部屋が視界に広がった瞬間、目にピリッと痛みが走った。そして目を開けると、
｢お、ま…え…｣
｢…えへへ、ひさしぶり、おにーちゃん｣
｢うそ、ほんとに…？｣
｢おねーちゃん！｣
桃色の着物に身を包んだ、黒髪のおかっぱの少女が、昔と変わらず、楽しそうに笑った。姉さんと共に、『彼女』へと近づく。
｢お前…変わんねえな…｣
｢うん！おにーちゃんはおっきくなったねえ！｣
｢げ…元気にしてた？｣
｢してたよー、この前みたてれび？っていうやつみてわらったもん！｣
｢そうか。知らなかった｣
｢しかたないよー、おにーちゃんとおねーちゃんにはきこえないもん。
だから、あのおねーさんが声きいてくれてびっくりしちゃった！｣
｢そう…そう…！｣
｢…おねーちゃんどうしてないてるの？｣
｢泣いてないよ…っ｣
畳に、いくつもの染みが出来ていった。
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ちょこもち - リクエストです！雪女でマイク先生、よろしくお願いします！更新頑張ってください！ (2019年9月2日 19時) (
レス) id: cae02b46bd (このIDを非表示/違反報告)
ruki(プロフ) - リクエストなんですけれど、ぬらりひょんをお願いします!! 飯田君がいいと思うんですよ!! (2019年2月8日 11時) (レス) id: 9e70f2105a (このIDを非表示/違反報告)
斑杏(プロフ) - 智さん» ああぁすいませんんん！！お気に召していただけたようで何よりですうう！！リクエストありがとうございましたああ！！ (2018年6月30日 18時) (レス) id: 757faf627b (このIDを非表示/違反報告)
智 - 更新ありがとうございますぅぅぅぅ!!そして思っていたよりめちゃくちゃ面白いです!! (2018年6月24日 0時) (レス) id: f95649cda1 (このIDを非表示/違反報告)
斑杏(プロフ) - 智さん» 申し訳ありません、色々ドタバタしていて…書き出しますのでもう暫くお待ちいただければと…！！！本当に申し訳ありません！ (2018年6月4日 16時) (レス) id: 757faf627b (このIDを非表示/違反報告)
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