【呪術廻戦】なるほど！呪術師はクソってことか！【僕のヒーローアカデミア】 (ページ23)

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「いや。話すの久しぶりだな、と思って」

「え？…あ、そうだね？」

その視線が少し熱っぽくて、上手く返事が返せない。ますますよく分からなくなってきた。久しぶりってなに？

クラスでも轟くんはいわゆる一匹狼だ。確か話すの初めてじゃない？

「…家は近いか？送ってく」

首を傾げて、1歩距離を縮めてくる轟くん。反対に私は1歩下がる。
その、女子が嫉妬しそうなまつ毛の長さ。これは伏黒くんといい勝負張れそうだな。

……ん？なんか、既視感。これ、覚えがある。いつだっけ。

「……なあ」

あ〜どっこいしょ〜どっこいしょっ！！どっこいしょ〜どっこいしょっ！！

爆音でポケットから携帯のバイブが鳴って、現実に引き戻される。顔を照らすスマホの画面が『棘くん』と写し出す。
なんとなく助かったような気持ちになりながら、通話ボタンをタップする。

「あ、もしもし。棘くん？どったの？」

『──────────しゃけしゃけ。ツナマヨいくら』

「え……闇鍋パ！？……今私んち！？大歓迎！真希達いる？」

私の家で鍋パを行っているらしい。どうやら伏黒くんをのぞく1年と、真希、棘くん、パンダが揃っているらしい。私にだけ1級押付けたなあの教師。

『しゃけ。こんぶすじこ。梅』

「伏黒くん後から来るんだ〜いいね。じゃあなんか買って帰るわ」

バイバイと言って電話を切る。鍋パかあ。久々だな。5月にやるあたり棘くんって感じするわ。それにしても何買おうかな〜。確か虎杖くん肉団子作るの得意だっけ。

「轟くんごめん。また時間ある時に話そう！明日がんばろうね！」

「お」

呆気に取られている轟くんに手を振って、近くのスーパーに走る。特売の時間大丈夫かな。

それにしても轟くんの顔、どこかで見たことある気がする。

「んー……有名なヒーローの息子さんらしいし……テレビでかな？」

なんだっけ名前……エンディング……バームクーヘン？まあいいや。とりあえず野菜はルッコラと……。

スーパーのショーウィンドウに写った私の姿が目に入る。白のパーカーと赤の対比がずいぶんグロッキーだ。

「あっ返り血ついてるの忘れてた」

スーパーって返り血付きOKだっけ。