世界で最も守りたい人

黒 ページ3

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恐ろしいほどに作戦は順調に進んだ






あとは、奴らのアジトに乗り込み
手首に鉄の塊をはめるだけ







赤井さん、コナンくん、そして数人のFBIを連れてアジトへ向かう









その途中、赤井さんが口を開いた





「桃。お前はこのまま車に乗り待機しておけ」









『え、？』









訳が分からなかった









『、、どういうことですか？』









「これ以上危険なことに巻き込めない」









『、、何を今更』







私はこの計画のために今まで生きてきた
全てを犠牲にしてきた




なのに、、





『私は誰が止めようと辞めるつもりはありません』







するとコナンくんがぽつりと呟いた






「僕らね、桃さんが心配なんだよ」




急に何を言い出すのかと思えば、、








『私は大丈夫だから、自分のことを心配しなきゃ』







「ねぇ、桃さん。桃さんはこの実行が
失敗しても成功しても死ぬ気なんでしょ？」









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、、、バレてたか









そう。私はこの作戦が失敗しても成功しても
この世から消える




失敗すれば当然死だが

成功してもその後の調査で神楽夜財閥が組織と関わっていたことは芋づる式で明らかになるだろう。

私が組織の撲滅計画に参加していたと分かれば家族はネックレスから大量の電流を流し、きっと私を殺す



それに、成功したってもう私には生きる希望がない
ここが私の人生のゴールだから









『、、まさか。そんなことしないよ』








嘘で塗り固めて作った私だ

今更1つ嘘を増やしたって変わりはしない









彼はそれ以上何も聞いてこなかった









、









「さあ、着いたぞ」






赤井さんが一言そう言った

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