世界で1番危険な人

安室side ページ13

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安室side









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出会いは本当に突然だった









いつものようにポアロでバイトをしていると



コナンくんと沖矢昴が来た。







僕は彼らの会話に耳を傾けながら
お水を運んでいた












すると






ーカランカラン









お店の扉が開いた






いつものように笑顔で
挨拶をするつもりが
彼女の姿に驚きを隠せなかった








だって君はもうこの世にはいないはず









‘櫻宮 桃’







僕の幼馴染









あまりの驚きにおぼんを落としてしまった






その衝撃に反応した彼女と目が合う






クリっとした大きな瞳がさらに大きく開かれた









「桃、、」









気づけばそう口にした









最後に会ったのは彼女の小学校の卒業式

僕と彼女は3つ歳が離れているが
放課後はほぼ毎日一緒にいた





当時中学生だった僕は卒業祝いの花束を君に渡した


笑顔でそれを受け取る彼女









でも、次の日








桃は死んだ








一家全員、乗っていた車の爆破事故に巻き込まれたのだ












死んだはずの彼女がどうしてここにいるのか疑問だが


僕を見たあの時の反応。



絶対に桃だと思った









だが彼女は

神谷しのと言った









人違いか？





だが彼女の右目下にある涙ボクロ


ももとピッタリ同じ位置だった









最後に会ったのは10数年前
なのに彼女だと会った瞬間に思った









しばらく様子を伺っていると






僕が出したハムサンドを口にし
涙を流していた








彼女は必死に誤魔化していたが見逃さなかった





ハムサンドと言えば僕がよく桃に作っていたのもだ









美味しそうに食べている彼女









一体何者だ？









しばらくして
しのさんがお会計にやってきた






滞在時間はそこまで長くはなかったが

僕はまた来てくださいねと彼女に伝えた









すると彼女はぜひ。と店をあとにした









あ、見つけた


桃との違い









桃は花が咲いたように綺麗に笑う


周りまでを明るく照らすほどに









でも彼女の笑顔は‘つくりもの’だ

笑っているが笑っていない

偽物の笑顔









少し調べてみよう。



そう心に決め仕事に戻った

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