26話 悔しさ ページ29
伏黒 side
五条先生から、Aの意識が戻ったということを伝えられた。
正直、聞いたそばからすぐ病院へ行こうと思ったがまだ目覚めたばかりのAが疲れてしまうかもしれないので行くのを数日経ってからにしようと決めた。
けどその報告の1日後、五条先生に2年と1年が集められる。
五条先生は、信じられないことを口にした。
五条｢みんなには言ったよね。Aの意識が戻ったこと。｣
真希｢あぁ。左目が見えなくなっちまったのは残念だけどな。｣
パンダ｢悟、なんかあったのか？｣
五条｢いやぁ、ね？…A、記憶喪失らしいんだ。｣
は？…記憶喪失？
伏黒｢どういうことですか…。｣
五条｢ショック性のものらしくて、自分の名前とかは覚えてるんだけど。何をしていたか、誰と関わっていたかとかの記憶がないらしい。｣
五条先生は珍しく苦虫を噛み潰したような表情をする。
釘崎｢は…？｣
虎杖｢…。｣
狗巻｢おか、か…？｣
明らかに動揺するみんな。
無理もないと思う。
俺も動揺してるから。
伏黒｢…面会は出来るんですか。｣
五条｢うん、出来るらしい。てか、なるべく会って脳を刺激してほしいって担当医からは言われたよ。｣
じゃあ、もう会いに行けるのか。
明日にでも行ってみるか。
五条｢あ、ただ面会は最高でも2人までだから被らないように気をつけなね。｣
伏黒｢俺明日行く。｣
虎杖｢は！？俺も行きたい！｣
釘崎｢私も｣
真希｢私らは他の日にすっか。｣
パンダ｢そうだな。｣
狗巻｢しゃけ。｣
まぁ、こーなるわな。
結局1年3人でジャンケンをして
伏黒｢…っし。｣
釘崎｢…っしゃー！！｣
釘崎と俺が明日面会に行くことになった。
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釘崎｢にしても、伏黒。結局どうなったの？｣
伏黒｢？なんの事だよ。｣
釘崎｢アンタAのこと好きじゃん。｣
伏黒｢は！？いや何でだよ！？｣
釘崎｢乙女の感。見てて分かりやすい。｣
伏黒｢…。｣
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作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/personal.php?t=nakano12125 作成日時：2021年5月13日 1時
