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幸せに気づく朝 mtmt ページ4
Kaito side
少しだけ開いたカーテンの隙間から差し込む朝日が輝く午前7時。
ゆっくりと意識が浮上する。
『...まだ7時じゃん...』
ポツリ、呟いた言葉に応答するように鳥のさえずりが聞こえた。
そういえば昨日、疲れて元太が帰ってくる前に寝ちゃったんだった...
横を見るとすやすや穏やかに眠る元太。
そのまま身体ごと元太の方を向いて寝顔を観察する。
『......』
悔しいくらいイケメンなんだよなぁ...
寝てるのをいいことに頬を突いたり、鼻を摘んでみたり。
その度にキュッと眉根を寄せるけど目を覚ましてはくれない。
...早く起きないかなぁ、なんて考える。
触れたい、触れてほしい。
その逞しい腕の中に俺を閉じ込めて。
心地良い声で名前を呼んで、好きって言って。
その瞳に俺を映して。
少しづつ元太の顔に触れて想像をする。
閉じられた形の良い唇が目に入った。
チュ、と自分のソレを重ねる。
2人で過ごす時間より勝るものなんてないと思ってたけど、
こうして愛しい人の眠った顔を見る時間も幸せだ。
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作者名：ほのぼん | 作成日時：2021年2月10日 23時
