検索窓
今日:7 hit、昨日:7 hit、合計:40,517 hit

離れていても mmab ページ3

Ren side





2月16日午前零時10分前。



あと10分で23歳も終わりだ。



1つ歳を取ることで何かが劇的に変わるわけではないけど何故かこの時間はソワソワしてしまう。


まぁ、それもきっと愛しい人からの連絡を待っているからだろう。


2日前、地方ロケに行っちゃった阿部くん。


帰る日は俺の誕生日を過ぎた日だった。


そのことをいつまでも気にしていた阿部くんに、


『じゃあ電話してください。10分前に』


と端的に伝えた言葉に阿部くんは顔を綻ばせて笑顔で頷いてくれた。


阿部くん、真面目だけどどこか抜けている部分があるから、電話が掛かってくるか少々心配だ。


まぁそんなとこも可愛いんだけどね。


なーんて考えてたらもう5分前。


ブー、ブー、ブー、


テーブルに置いてた携帯が振動で音を出す。


『もしもし、阿部くん?』


「目黒!電話遅くなってごめん!」


『大丈夫。忘れてるのかと思ってたから掛けてきてくれただけで充分嬉しいよ』


「もう、優しいなぁ。目黒は」


そんなとこも好き、なんてボソッと呟かれた言葉に胸が音を立てる。


「目黒、ビデオ通話に切り替えて?」


『え?ビデオ?』


「うん」


一度耳元から携帯を離してビデオボタンを押した。


「できた?」


『うん。できたよ』


「ふふ、目黒。24歳のお誕生日おめでとう!」


真っ暗な画面がパッと開けて見えたのは壁に貼られた"HAPPY BIRTHDAY REN"の文字とたくさんの装飾。


『すご...どうしたの、これ』


「えへへ、目黒に喜んでもらいたくて頑張って貼ったの。仕事長引いちゃって急いで貼ってたら約束の時間過ぎてて焦ったよ」


『...ありがとう、俺のために...でも、すごい大変だったんじゃない?』


そう言うと阿部くんは首を横に振って


「ううん。本当なら今この瞬間目黒の隣にいて直接おめでとうって言えたはずなのにそれが出来なくて、やっぱり申し訳なくて、離れてても俺の精一杯の気持ち伝えたくて、だから全然大変なんかじゃないよ。」


"付き合って初めての目黒の誕生日だから"ってはにかみながら言ってくれた阿部くんが可愛くて愛おしくて、この人と付き合えてる俺、ちょー幸せ。


『ありがとう阿部くん。めちゃくちゃ嬉しい』



「よかった」



『阿部くん、大好き』



「俺も目黒のこと大好きだよ」



これから先ずっとこんな誕生日を重ねていけたらいいな。



.





HAPPY BIRTHDAY 目黒くん

素敵な1年になりますように。



.

幸せに気づく朝 mtmt→←かまって ukns



目次へ作品を作る
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.8/10 (58 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
125人がお気に入り
設定タグ:TravisJapan , SnowMan , 美少年
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ほのぼん | 作成日時:2021年2月10日 23時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。