君が僕の敵じゃない限り、ね。 (ページ1)

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君と僕ページ1

｢おい、グレイ……その手に持っている書類の束は誰の分だ。｣

目つきの悪い兵士長が尋ねる。

｢そりゃあもちろん、君のだよ？リヴァイ。｣

僕は笑って答える。

すると、小さな舌打ちと共に

｢そこに置いとけ。｣

ぶっきらぼうに言われる。

｢はいはーい。…………あ、これ、｣

差し入れと言って渡す紅茶。

｢君、これ好きでしょ。｣

リヴァイは少しだけ眉間のシワを無くした。

それも束の間。

｢俺は紅茶じゃ釣られないぞ。｣

また同じように、眉間に皺を寄せる。

｢なぁんだ、ざんねん。｣

僕はくすくす笑う。

それが面白くないようで

｢グレイ、お前の要件が終わったのなら出て行け。
忙しいんだろう？副団長とやらは。｣

僕に現実を突きつける。

｢…はいはい、すぐ出ていきますよ。

じゃあ、あとはよろしくね。｣

そう言って部屋を後にした。