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転生 ページ44

部活を引退し、一気に受験モードに入る。

俺も家族に進路希望を話し、
堕ちた強豪を見てみたい。とだけ話した。

両親、特に母親は不信というか、え?そんなとこ行くの?みたいな目をしていたけれど見ないふりをした。


母は白鳥沢や青葉城西などに行って欲しかったらしい。

結局、行きたいところへと承諾して貰えた。


蛍にチャットでそれを伝え、
受験勉強に入る。

勉強に合わせてトレーニングも少し軽くするが、
ランニングは欠かさない。
俺のバレーの始まりは、ランニングだ。


息抜きも大事。
詰め込みすぎるとキャパオーバーになってしまう。
そうなると効率が悪いため、適度に。


そうこうしてると、時間はあっという間で


トレーニング、模試、期末テスト、受験、合格発表と流れるように過ぎていった。



卒業式、4人で集まり写真を撮ってもらった。


「なぁ、また、…会えるよな?」


俺の小さな不安。


大人になってからの、学生時代の繋がりなんて、高校生、大学生くらいなものだ。



中学で出会ってしまったばかりに、
この先会えるのか、そんな小さくも大きな不安が生まれる。



「あ?会うに決まってんだろ。」
「そうだよ!新星くん、バレー続けるんだよね?応援行くよ!」
「県が違えども、思い出は変わらない。」



この4人の中で俺だけバレーを続ける。



南くんと東くんはここから少し離れた工業高校へ。
そこにバレー部は無いらしい。

北斗くんは県外の進学校へ。



「そもそも新星みたいなプレイヤーに合わせて来たから、他でバレーするってイメージが全く湧かないんだよな。」



南くんはそう言っていた。


だから続けずになにかほかの他のことに挑戦すると。



「大丈夫だよ、新星くん。
僕達は、自由なんだから。」


「そうだぞ、お前だけ自由になんな。」


「そばにいなくても、俺たちの心はずっとそばにいる。」




「「「…だから、泣くな。」」」



卒業式(今日)くらい、泣かせてくれ。



俺の中学バレーは、涙で幕を閉じた。

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肺の燻製(プロフ) - 703さん» 703様からのコメントに作者の私の心もしっかりと鷲掴みされてしまいました。コメントありがとうございます。ぜひこれからも楽しんでいただければ幸いです。 (3月17日 13時) (レス) id: f1877497e8 (このIDを非表示/違反報告)
703(プロフ) - コメント失礼します作者様の巧みな文字の動きに毎回心を鷲掴みです!ワクワクが止まりません!新星くんがとってもカッコよくて安定感を持っていながら南くんや東くんなどのキャラもしっかりと作り込まれてい応援が止まりませんとくに最新話の2年生4人に痺れました! (3月17日 2時) (レス) @page4 id: 122d3150cd (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:肺の燻製 | 作成日時:2024年3月16日 18時

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