閑話 ページ26
月に1回ほど、忙しい時と怪我していた時期は数ヶ月に一回などになるが恒例の蛍との勉強とカフェ巡り。
待ち合わせ10分前。
待ち合わせ場所には蛍の姿。
｢ごめん、またせた。｣
｢ん、来たの。待ってないよ。｣
じめっとした空気。
そういえば初めて遊び行った日もこんな感じだった。
あの日から毎日チャット。1、2週に1回電話をしている。
｢そう、行こうか。｣
そう言って2人で並んで歩くのももう慣れた。
勉強と言っても高校受験程度なら前世で塾講師のバイトをしていた俺にとって、問題は無いに近い。
強いて言うなら、作者の気持ちや考えが分かりにくいな〜だったり、英語と数学のケアミスだったり、そんなもん。
蛍に教えてもらうというより、教える方が多い。
今日の蛍はなんの勉強するのかな〜くらいに思いながら歩いていた。
｢ねぇ、｣
｢ん？｣
｢膝、調子どうなの？｣
蛍が俺の右膝を指さす。
会う度に毎回この質問をしてくるけど、そんなに心配？
｢全然元通り。｣
軽く右膝を曲げ伸ばして、大丈夫だと表現する。
｢ならいいけど、歩いてて痛くなったら教えて。｣
蛍が歩くスピードを俺に合わせてくれている。
｢おう、ありがとう。｣
｢ん。別に。｣
ーーー
ー
｢あ、蛍。そこの答え違う。｣
｢え、どこ？｣
｢問5の応用、見た感じやり方はあってるから多分ケアミス。｣
そう言うと蛍は間違い探しを始めた。
もうすぐテスト。
俺と蛍は課題を先にやるタイプ。
後々苦労するのは嫌だとか、しっかり勉強したいってタイプが多いと思う。俺は前者。
前世の友人は直前に全部やるタイプで、いつもギリギリにやっていた。なんでも｢やらなきゃやばいって思うといつも以上に出来る｣らしい。
気持ちはわからなく無い気もする。
｢…あ、なるほど。｣
蛍は問題のミスに気付いたらしい。
自分で見直しして間違いに気づけるのは素晴らしい。
その後2時間ほど勉強をし、
近くにあった安くて美味しいフレンチのお店へ。
俺はここのドリアとピザが好き。
軽く食べて雑談へ。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 345人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
肺の燻製(プロフ) - 703さん» 703様からのコメントに作者の私の心もしっかりと鷲掴みされてしまいました。コメントありがとうございます。ぜひこれからも楽しんでいただければ幸いです。 (3月17日 13時) (
レス) id: f1877497e8 (このIDを非表示/違反報告)
703(プロフ) - コメント失礼します作者様の巧みな文字の動きに毎回心を鷲掴みです！ワクワクが止まりません！新星くんがとってもカッコよくて安定感を持っていながら南くんや東くんなどのキャラもしっかりと作り込まれてい応援が止まりませんとくに最新話の2年生4人に痺れました！ (3月17日 2時) (レス) @page4 id: 122d3150cd (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：肺の燻製 | 作成日時：2024年3月16日 18時
