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王様と願望 ページ11

第一セットを取られた。


ネットの向こう側では大いに喜びを分かちあっている。
対して俺らはお葬式のような重たい空気。


千鳥山は元々強いと聞いていた。

しかし今は別格。


その原因は新星ナツメだ。

身長、パワー、スピード、頭脳、感覚、スタミナ、ジャンプ力、直感
どれをとってもその能力値が全てエースに値するものだ。


それを一人に集約させたと言えばわかるか?


千鳥山の怪物、別名“超新星(スーパーノヴァ)



あんなのまともに相手にしてられるかってこと。
しかし相手にしなければひたすら蹂躙される。


「……ボケがァ…」


勝たなければ次はない。

勝ち筋など見えない。


あの怪物に、その怪物を飼い慣らす集団。



新星ナツメのせいで埋もれてしまうが、
それぞれが怪物級。


怪物の王者に相応しい新星ナツメ。


考えるだけ無駄だ。


勝ちたい勝ちたい勝ちたい勝ちたい勝ちたい。



あの興味無いというような目で俺を見た新星ナツメを負かしたい。


ーーー


ありえない。

あんなブロードも、途中でフォームを変えて繰り出す攻撃も、…奇想天外すぎる。


山口があまりにも誘うので、仕方なくナツメの試合を見に行った。
ナツメの試合を見るとあまりにも差がありすぎて少なからず影響を受けてしまうから、見たくなかった。



ああほら、僕はこうやってナツメに魅入ってしまう。



それにしても北川第一に対して本当によく戦う。
あの天才セッターくんが手も足も出ていない。


手を出そうにもナツメに尽くへし折られ、
ナツメを通過したとしても後ろには魔獣使い達がいる。


あーあ、僕はよくナツメを烏野高校に誘ったなぁ。



堕ちた強豪に、超新星。


考えただけでも疲れそうだけど、
ナツメがいてくれるならそれでいい。



僕は一瞬目線を手元に移し、
待受のナツメとのツーショットを眺める。



試合中の獰猛な肉食獣のような雰囲気はなく、
花や小鳥に囲まれていそうな雰囲気。





試合中も日常でも



「ナツメはほんと、ムカつくくらいいい笑顔だよね。」

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肺の燻製(プロフ) - 703さん» 703様からのコメントに作者の私の心もしっかりと鷲掴みされてしまいました。コメントありがとうございます。ぜひこれからも楽しんでいただければ幸いです。 (3月17日 13時) (レス) id: f1877497e8 (このIDを非表示/違反報告)
703(プロフ) - コメント失礼します作者様の巧みな文字の動きに毎回心を鷲掴みです!ワクワクが止まりません!新星くんがとってもカッコよくて安定感を持っていながら南くんや東くんなどのキャラもしっかりと作り込まれてい応援が止まりませんとくに最新話の2年生4人に痺れました! (3月17日 2時) (レス) @page4 id: 122d3150cd (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:肺の燻製 | 作成日時:2024年3月16日 18時

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