転生 ページ2
それから時は経ち。
県大会本戦。
第二試合、千鳥山VS風間台
ーーーﾋﾟｯ!
シードにて千鳥山が出場。
これに勝つと北川第一とあたる。
北川第一が負けるとは想像できないため、勝てば北川第一。負ければ終わり。
｢夕先輩。｣
｢んぉ？なんだ？｣
｢勝ちましょうね。｣
俺のその言葉に夕先輩は太陽のように笑い、俺の背中を叩いた。
｢後ろは俺が守ってやんよ！！！前だけ見てろ！！｣
この人は本当にかっこいい。
この人がいれば俺たちは大丈夫だと思える。
｢前は任せてください。先輩の分まで稼いできます。｣
｢おう！！任せた！！｣
さぁ始めよう。
｢……俺は、自由だ。｣
ーー
ー
8-6
県大会なだけあって、レベルが高い。
やっとの思いで点差をつけたところ。
サーブで相手が崩れたため、ボールが帰ってくる。
｢オーライ！俺がとる！！｣
抜群の守護神。
セッターの北斗くんへとボールが飛ぶ。
試合中というのは極度に集中しているため
思考とは真逆に体が動くことが稀にある。
“何故か体が動いた”
“何故か目に留まった”
普段なら見逃すサインのようなものに体が反射的に反応する現象が発生する。
俺はレフトに走りこんでいたはずだった。。
レフトに近い位置にいて、レフトで飛ぼうとしていた。
でも体はライトに走っていた。
それはなぜか。
飛んでネットの向こう側の景色が見えた時にやっと見える。
得点への確かな
北斗くんは、そんな俺に気づいたのかトスを上げていた。
体は左打ちの姿勢。
まだ今日は左打ちをしていない。
けれど体のコンディションは抜群。
視界良好、気分爽快、精神安定、…いける。
ﾄﾞｯ…
手の感触最良、フォーム理想的、力の入り具合最適。
ｺﾞｫｯｯｯｯ
俺が打ったボールは勢いよく相手コートに落ち、その勢い落とさず弾けて行った。
｢……は、｣
｢｢｢｢｢｢｢｢｢うぉおおおおおおおおおお！！！！｣｣｣｣｣｣｣｣｣
盛り上がる会場に反して理解していない俺。
何が起きたのか全く理解できない。
｢お前、今日調子よすぎ。｣
｢新星くん、すごいね！｣
｢新星、何故あそこで飛んでいた？｣
みんな思い思いに話すが、俺は理解していない。
しかし行動の原理は理解している。
その名は“直感”
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肺の燻製(プロフ) - 703さん» 703様からのコメントに作者の私の心もしっかりと鷲掴みされてしまいました。コメントありがとうございます。ぜひこれからも楽しんでいただければ幸いです。 (3月17日 13時) (
レス) id: f1877497e8 (このIDを非表示/違反報告)
703(プロフ) - コメント失礼します作者様の巧みな文字の動きに毎回心を鷲掴みです！ワクワクが止まりません！新星くんがとってもカッコよくて安定感を持っていながら南くんや東くんなどのキャラもしっかりと作り込まれてい応援が止まりませんとくに最新話の2年生4人に痺れました！ (3月17日 2時) (レス) @page4 id: 122d3150cd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：肺の燻製 | 作成日時：2024年3月16日 18時
