とらじゃの中の紅一点！＃３

〇 新型ウイルス ページ4

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事務所では頻繁にPCR検査が行われている。




正直、自分のグループから陽性者が出るなんて夢にも思っていなかった。




でも、現実はそう甘くない。









マネ「海人、陽性でした。」







「え？」






マネ「グループ内に濃厚接触者は一人もいない。海人は症状も出ちゃってて、入院した。」







宮近「大丈夫なんですか……？海人。」






マネ「今はまだ俺もよく情報を掴めてないから分からない。けど、過度に心配しても仕事に影響出るから。

申し訳ないけど、今は自分たちの仕事に集中して。」






6人「分かりました。」









理解できなかった。






うみが入院？コロナ陽性？



私の頭では処理しきれない。


自分の仕事に集中しろって言われたってそんなの無理に決まってる。









川島「A？海人は大丈夫だから。全ツも嵐さんのバックもあるんだから、今は集中しよ？」







「うん、」






鏡を前にして踊っても、自分の思った通りには踊れない。



どうしてもうみが心配で仕方ない。




他のメンバーを見ても、みんないつもより元気がなかった。







松田「海人、大丈夫なのかな。」






吉澤「心配だよな。」






松倉「俺らの中に濃厚接触者いないのってほんと？」






川島「今は割と濃厚接触者の基準緩まってるらしいよ。」







メンバーのそんな会話を耳にしながらうみにメッセージを送る。







うみ、大丈夫なの?私達のことは気にしないでいいからね。







レッスンも終わりスマホを開くと、うみからの返信は来てなかった。




いつもは早いのにな。






色々考えすぎたのとレッスンの疲れでその日は早く眠りについた。









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