とらじゃの中の紅一点！

〇 その後 ページ9

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中村さんの体調も良くなり



みんなが休憩していたとき、



私はマネージャーに呼び出された。






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マネ「A、ちょっと。」





マネージャーに手招きされてレッスン場を後にすると、ドアを開けた先に立っていたのは中村さんだった。






中村「ごめん。話、いい？」




「はい.... 。」




相変わらず無表情だけど、話しかけてくれるだけで嬉しかった。





中村「ねえ、なんで俺のことそんなに気にしてんの？」




「いや... 。メンバーだから.......一応。」





ハッとした。


中村さんの前でメンバーなんて言ったら、

また、「メンバーなんて認めてない」って笑われちゃうかな。





でも、私が思っていた返事は返ってこなかった。




中村「そっか... 。メンバーか。」





そう言ってどこか遠くを見つめるように微笑む中村さんから私は目を離せなかった。





中村「やめてよ。恥ずかしいからそんな見ないで。笑」






「笑った.......。中村さんが笑った.......。」





中村「そりゃ笑うよ。人間だもん。笑」




中村「ねえ、白咲さん。今まで、本当にごめん。今日のダンス、すごかったよ。俺なんかよりずっとすごい。」





「そんなこと無いですよ！けど、中村さんに褒めてもらえるなんて本当に嬉しいです。」





中村「今まで偉そうにしててごめん。ダンスも上手いのに、俺の体調不良に気づくぐらい周りも見てて、本当にすごいなって思った。あのときは素直になれなかったの申し訳なく思ってる。」





「中村さんが大丈夫そうで良かったです。((ﾆｺｯ」







中村「俺のこと、さん付けで呼ぶのやめてよ。堅苦しいじゃん。」






いや、今まで堅苦しい雰囲気作ってきたのはそっちじゃんかと心の中で突っ込みながらも分かりましたと返事をする。






「私のことも、Aって呼んでくださいね。」





中村「分かった。あと、敬語禁止ね。」





「それはちょっと.......」




中村「敬語使ったらまた冷たくするからね。」





なんで上から目線なんだろうと思いながらもクスッと笑ってから分かったよと返事をした。









うみと話せるようになって、本当に良かったな。









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