とらじゃの中の紅一点！

〇 ８.８ 本番＃２ ページ27

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正直、FIREBEATの記憶があんまりない。





私、どんな顔して歌ってたのかな。








悔しいっていう感情さえ薄れていく。






うみと如恵留くんがSixTONESとハグしてるのを見て、責任という言葉が一気に降り注いでくるような感覚になった。






訳わかんない。辞めたい。

私は元々、責任感がない人間だった。



最初から無理だったんだよ。私がジャニーズJr.としてやっていくなんて。

それが分かっていたはずなのに、私は今までその思いに目を背けながら活動させてもらってきた。






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そこからはあまり記憶が無い。




涙が溢れてきていた私は誰かに包まれるように抱きしめられていた。







？「誰もAのせいだなんて思ってない。責任なんて感じるな。」




優しくて強い口調。


この声、誰だっけ 、。









＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿ちゃかだ。









「ちゃか？」






宮近「そう、俺。」





「ごめん、すぐに泣き止むから大丈夫だよ。ちゃかは次の準備入って？」





宮近「ねえ、A。俺にも悩み事話してよ。本番前のとき、Aも苦しかったんでしょ？俺、分かってたよ？」






ちゃかのその言葉にまた涙が止まらなくなる。







「違う。ちゃかに悩み事を話せないんじゃなくて、ちゃかだから心配かけたくないんだよ。」






宮近「Aがそうやって考えてるのも全部知ってる。でも、俺らメンバーなんだよ？心配なんてかけあおうよ、グループなんだから。」







そう言いながらふわっと優しい笑顔で笑うちゃかがなんだかかっこよくて。


でも、いつも大人な対応をしてくれるちゃかに距離を感じて。






また泣いてしまった。







宮近「ごめんごめん。気持ちの整理つかないよね。夢ハリまでまだあるから、時間かけて落ち着こ？」







「うん...。」








" ありがとう " も言えないままだったけど、ちゃかは無言で私に寄り添ってくれた。









宮近「よしっじゃあ行こっか？」







「うん、行こう。」








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夢ハリが始まる前、私たちはハグをした。



" 改めて頑張ろう " の意味を込めて。







ステージに出ると、泣いているトラビスのファンの子が見えた。



次は、絶対泣かせないからね。

私たち、頑張るから。









川島「行くしかねえだろ、！」




そうだよね、私たちは前に進むしかないんだ。





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宮近「憧れの東京ドーム＿＿＿＿＿＿ 」






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