ゲーム大好き声優です 3

早いね ページ7

中村side





タクシーに乗りこんでから、疲れただろうAの迷惑にならないようにずっと窓の外を見ていた。

すると、寝息が聞こえてくる。

寝たのか？

振り返りAを見ると、見事に寝落ちしていた。


……俺のこと、男として見てないのか？こいつは。

危ないだろ？男の人と密室空間っていうのはさぁ。
今の今まで危ない目にあってたくせに…まったく。
まぁ、それだけ信頼されてるってことか。


そう、勝手に解釈して俺も眠ろうと目を瞑ると、携帯が鳴った。


こんな夜中に誰だよ。
Aが起きると悪いと思い、慌てて携帯を見た。

あ…安元さん。





安元おつかれ。とりあえず無事解決。
中村早いね
安元急いだんだよ!お前らのために!
中村あーありがとうございます
安元親も困ってたらしく、謝られて、感謝もされた。アニメは石部の役を若手の子に変えて続行
中村よかった。Aには?
安元俺から言っとく
中村何から何までありがとう。先輩。
安元こーゆー時しか先輩と思ってないだろお前
中村うん
安元おやすみ!!!!!





ふぅー。一段落、一安心……かな？

そんなLINEを終えた時、タクシーが止まった。
Aを起こすと、寝ぼけ眼で起き上がる。

そのままAの家の階段を上がり、玄関まで見送った。

雨に濡れたからか、少し寒そうに肩を震わすAが
正直心配だったが、こいつが早く寝れるように急いで自宅に帰った。

安元さん（怒）→←無事で良かった

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