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*
「でも水族館に行けないのは悲しいから、
一つだけお願い聞いて欲しいな」
『なんでも聞くよ?』
ちょっと言いずらそうに、口を開く。
「あのね…名前で、呼んで欲しい」
『名前で?』
「うんそう、付き合ったし呼んで欲しいなって。
でも名前が名前だしさ、無理なら大丈夫!」
そう言って笑ううみくん。
海斗と同じ名前。
でももう私の頭には、あなたしか居ないんだよ
『…海人、くん』
でも呼び捨てで呼ぶのは、まだ恥ずかしかった。
「わ、ほんとにやばい、嬉しすぎる」
そう言って顔を真っ赤にする。
やばい、可愛すぎる。
「…A、大好き」
『え、名前…うわっ!』
急に引き寄せられて、
私は海人くんの腕の中に居た。
「俺 絶対Aに何があっても守る」
『なにそれ、大袈裟だよ』
「そのくらいの覚悟なの、」
ぎゅーっと腕の力が強くなる。
あーやばい。私 今、幸せだ。
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作者名:花梨 | 作成日時:2020年11月5日 1時