サ ミ シ ガ リ ヤ【中村海人】

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｢あっちょっと電話してくるわ！｣





『はーい行ってらっしゃい』







うーん、一人でいたくないな夜、



いや家族は居るけどさ、そういうことじゃないやつ。






そんな時ふと頭によぎる。







＿＿＿辛かったらいつでも呼んでね、


俺駆け付けるよ何処でも。









うみくんが言っていたコトバ。





いやでも昨日もお話聞いて貰ったのに…



でもなあ独りやだなあ寂しいなあ。







でも出会って間も無い人迷惑かけすぎでは…






一人で悶々と考えていると、




頭にポンっと手の感触。







｢何一人で百面相してんの？｣






『わっ海斗…』






｢面白い顔してたよA、笑っちゃった｣





『うるさいなあ！そういうのいりません〜〜…っ』






海斗の隣を見ると、女の子が居る。




｢あっ俺の彼女！すずって言うんだ！｣





あー…2人とも顔赤くしちゃって、


紹介とか、辛いよやめて、





『海斗の幼馴染の、松村Aです、』



｢か、海斗くんとお付き合いさせて頂いてるすずです！


Aさんのお話、よく聞いてます！｣







なんだろうこれ、私は海斗の親か？







『てか、私になんか構わないで


2人でお話してきなよ、お幸せに、してください！』






｢おう！ありがとな〜！｣





隣に並んでるの見るの、つら。





なんだこれ、やばいかもしれない。


泣くなと思っても溢れ出しそうだ。






学校で泣きたくないやめて、






そう思っていると、急に目を塞がれる。







｢…泣き虫だね、大丈夫？｣








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