初恋〜この気持ち、必ず伝えてみせる〜パート３

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真井Side


椎名の言ったことに納得し、少し安堵した。


「…それにしても、椎名は本当にあいつのことわかってんな」


「え？…まあ、そりゃね！なんたって小１からの付き合いだし」


「…へぇ…ってことは、幼なじみでもあるわけだ」


「うん。ま、神谷君には負けるけどね〜。あの二人は幼稚園の頃からずっと一緒らしいから」


「…そう、なんだ…」








…やっぱ無理だ。


それくらいずっと一緒にいたってことは、それなりの絆もあるわけで。


俺なんか、今年初めて同じクラスになって、まだ一年もたってない。


それに比べて、神谷は…。


「……………」


自分の考えにまた沈んでいると、「あーもう！」と椎名がでかい声を出した。


「なんなの？あんたってそんなネガティブだったっけ？告白する前はあんな潔かったくせに！」


「いや…普段はこんなじゃない…はずだけど、」


どっちかっていうと、ポジティブな方だと思う。


Aに告白するときも、そこまで深くは考えてなかったし…。


まさか、振られることがここまで破壊力があるとは思わなかった。


結果も見えてたはずなのに…。








…どうしても、これからのことを暗く考えてしまう。


「だったら普段の自分をここで活かすときでしょ！なんでここでネガティブになんのよ」


「…そうだな」


「本当に思ってんの？真井のいいところは何よ！あたしてっきりあんたは打たれ強いやつだと思ってたのに…そんなあんたは見たくない。今の真井ならAが神谷君にとられて当然だわ」


「………っ」


正論を言われて、何も言い返せない。


俺のいいところ…か。

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