初恋〜この気持ち、必ず伝えてみせる〜パート３

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愛実side


「えっそうなの？大丈夫？先生に言ってこようか」


さっきまで見ていたマップを新見に押し付けて、梨乃はその場を立ち去ろうとした。


慌ててあたしはそれを引き止める。


「大丈夫だから！ちょっと調子悪くなっただけだよね？」


背中を大げさにさすりながら、真井に問う。


話、合わせてくれるはず…


･


すると、真井は小さくうなずいた。


「ってことだから！真井、立って！あそこのベンチで休んでよ？先行っといて。あたしも後で行くから」


「…おー」


真井を無理矢理立たせて、近くのベンチに行かせた。


「ごめんね？あたし、真井の傍にいたいから二人で遊んできてくれる？」


「うん、わかった！真井君心配だもんね…」


「はあ〜？これじゃ班の意味ねーじゃ…ごふっ」


空気の読めない新見の発言に、梨乃の手は新見のお腹に見事クリーンヒットした。


おおう…さすが梨乃だ。そういえば、空手習ってるんだっけ。


その技ぜひ教えてもらいたい。


「愛実ちゃん、真井君の調子がよくなったらまた連絡して？それじゃ行くよ、新見！」


「は…はい…」


さっきのパンチがよほど痛かったのか、お腹をおさえて梨乃のあとについていった。


梨乃恐るべしだな…見かけによらず。


あの子、ある意味地味にこわい。


二人が行ったところで、あたしは真井がいるベンチに向かった。

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