葉隠さんは彼の優しさを知っている ページ3
飯｢彼のことが一切メディアに報道されていないのはどういう了見ですか？それどころか、攫われたのは1名との報道でしたが…｣
相｢…俺の口からは言えない。が、そうしなきゃいけない理由がある。今はこれで勘弁してくれ｣
煮え切らない担任の言葉に、納得できない顔の者も多い。
狗猛の話が一段落つき、荷解きや模様替えが終わったあと、A組はあえて気丈に振る舞おうと、お部屋披露大会なるものを開催した。
各々個性溢れる部屋を見て回っている間は、ちらほらと笑顔がこぼれる瞬間もあったが、何もしていないとすぐに影が落ちてしまう。
眠るにはまだ早い時間帯、談話室で上鳴がひとりごちた。
上｢…狗猛、どこにいんだろうなあ…｣
それを聞いた葉隠が、堰を切ったように立ち上がってまくし立てる。
葉｢私、狗猛くんを助けたい！｣
上｢はあ！？葉隠、朝の相澤先生の話聞いてなかったのか！？｣
葉｢聞いてたよ！私たち狗猛くんを助けに行けない！行けないから余計に思うの！｣
葉隠は、それこそ入学前から狗猛の姿を誰より近くで見ていた。
一瞬だろうが、短期間だろうが、その一瞬で受けた彼の優しさは決して偽物ではないと理解しているから、溢れてしまうのだ。
葉｢私、狗猛くんに助けてもらった！それなのに私は狗猛くんのこと助けてあげられない！辛い…！｣
芦｢葉隠…｣
涙声で訴える彼女に共鳴するように、他の者も口を開いた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1446人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ヒロアカ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
オタクですが何か？(プロフ) - 僕はみんなの幸せを祈りし者､､､ (2022年5月5日 14時) (
レス) id: 9c417775fd (このIDを非表示/違反報告)
鈴蘭(プロフ) - 番外編めちゃくちゃ見たいです！！幸せになってシェパードくん…！ (2022年5月3日 10時) (レス) @page50 id: 5ff7eeab78 (このIDを非表示/違反報告)
れい(プロフ) - はぁ、もう感極まって泣きそうです、、、、。シェパードくん、ピットさん、相澤さんもうみんな最高です！！！！！大好きな展開、！！！！！！！！ (2022年5月3日 1時) (レス) @page50 id: 8a4564c330 (このIDを非表示/違反報告)
オタクですが何か？(プロフ) - みんなと気持ちが同じすぎる､､､とりあえず控えめに言って神ーーーーーーーーーーー！！ (2022年5月2日 19時) (レス) id: 9c417775fd (このIDを非表示/違反報告)
ミックスジュース(プロフ) - コメント失礼します!この作品が本当に大好きで、パート1からずっと読ませていただいています!作者様がよろしければ番外編、裏話などが見たいです!毎回投稿楽しみにしてます!無理しない程度に投稿頑張ってください! (2022年5月2日 19時) (レス) @page50 id: 477dc136a2 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ちょこぺん | 作成日時：2022年4月19日 8時
