忠実狂犬シェパードくん 4【ヒロアカ】【男主】

シェパードくんはちょっとだけ分かる ページ8

轟が上に投げられた刀に気を取られているうちにヒーロー殺しは距離を詰めて、轟の切れた頬から血を舐めようと動いた。


轟まで動けなくされたら、最悪だ。


刀を蹴り飛ばし、その勢いのまま轟とヒーロー殺しの間に割り込んで轟を守る。


『ッ、』


轟｢狗猛！｣


込み上げてきたそれに、思わず咳き込む。

脇腹を深く刺され、血がせり上がって来る。


俺が動いたのを見て咄嗟に刀を構えやがった。

クソ速ぇ。


刀を引き抜かれた脇腹から、熱い血が溢れる。



『ッ敵から目ェ逸らすな、あいつの思うつぼだぞ、』


轟｢っ、悪ぃ、狗猛大丈夫か｣


ヒーロー殺しが、俺の血がついた刀を舐めた途端体が動かなくなる。


ああもう、俺、足引っ張ってるだけだ。



『…悪い、…俺まで動けなくなっちまった、』


轟｢いや、俺のせいだ。悪い｣


『、こんなもん気にすんな、敵に集中しろ』


飯｢何故…3人とも、何故だ…やめてくれよ…兄さんの名を継いだんだ…僕がやらなきゃ、そいつは僕が…｣



思い詰めているのは分かっていたが、ここまで盲目的に囚われていたか。


やめてくれ、と思う飯田の気持ちも、少し分かるような気もするが。

シェパードくんの血液型→←シェパードくんと加勢の半冷半燃

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