心操くんがファン1号 ページ16
心操side
〜2年前〜
ﾓﾌﾞ｢なあ兄ちゃん、ちょっと金貸してくんね？｣
心｢は、｣
夜19時。まだ遅いとは言えない時間に、3人組の男たちがそう声をかけてきた。
心｢…すみません。今財布持ってないです｣
ﾓﾌﾞ｢はぁ〜？嘘ついてんじゃねぇよ。いいからそのカバン見せろって！｣
個性を使えば、こんな奴ら振り払えた。
でも、できなかった。
もともと公共の場で免許なしに個性を使用するのは駄目だし、もし使ったとして、あとで警察にでもバラされたらどうしよう、とそんな心配があった。
ヒーローになりたいという思いは、もうずっとあった。
なりたいのに、今ここで規則をやぶったら、ヒーローなんてなれないんじゃないかと思ったんだ。
悪いのはどう考えても向こうだし、警察に話せば注意程度で済むだろうが、あの時はそんな余裕がなかった。
金を集られるのも、高圧的に迫られるのも初めてだったから、怖気付いていた。
中学生の子どもが持ってる金なんて底知れてるが、渡した方が丸く収まるんじゃないかとすら思った、その時だった。
ピ｢GO！｣
心｢！｣
目の前にいた男が、消えた。
吹っ飛ばされた、が正しいが、目にも止まらぬ早さで吹っ飛ばされたそれは、消えたと表現するに相応しかった。
振り向いた赤髪の男の、月に照らされた瞳の色を、今も鮮明に覚えている。
ピ｢おーおー…こりゃとんだ狂犬くんだなぁ｣
ボクサー｢君！大丈夫？怪我は？｣
心｢ぇっ、あ、だ…大丈夫です、｣
赤髪の男は、残りの2人もさっさと片付けてしまった。
…すげえ、と思った。かっこいい、と。
ピ｢シェパード！意識なくなるまでやらんでいい！終わりだ終わり！｣
『…またやるかもしんねぇだろ』
ピ｢初撃でもう動けねえよ。ホラ、警察に引き継ぐぞ。少年、早く帰れよー！｣
心｢あ…はい、…｣
一瞬合ったその目は、無表情のままふいと逸らされてしまった。
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環(プロフ) - 話の更新が速すぎてビックリします！！続編楽しみにしております！本当に疲れたら自分のペースでゆっくりやられても誰も文句言いませんからね！？本当にいつも癒やしなっています！！陰ながら応援させて頂いています！！ (2022年4月8日 17時) (
レス) @page50 id: 850992ee79 (このIDを非表示/違反報告)
甘味 - 最新話読みましたっ！体調悪い時は無理しないで下さい…毎回、小題名(？)の名前が可愛くてにやにやしながら読み進めていきました(何の報告？)更新楽しみにしますっ！夜遅くに失礼しました… (2022年4月7日 23時) (レス) @page25 id: 1403c4f250 (このIDを非表示/違反報告)
甘味 - まだ最新話まで読めてませんが、どうしてもコメントしたくなったので…！心操君が若干限界オタクみたいになってて可愛いっ！くっそかわええ！好きです(現場からは以上です…) (2022年4月7日 23時) (レス) @page17 id: 1403c4f250 (このIDを非表示/違反報告)
りと - 続編おめでとうございます☀︎改めて面白いと実感してます！これからも応援させていただきます！ (2022年4月6日 4時) (レス) @page11 id: 2df230b8f3 (このIDを非表示/違反報告)
苓(プロフ) - 続編おめでとうございます!初コメ失礼します。いつも更新楽しみにしてます。家族とか病気とかたくさん解決しなきゃいけないシェパードくんが幸せになれる未来を期待して読ませていただいています(シェパードくんのお父さんは許さない)更新頑張ってください! (2022年4月5日 18時) (レス) @page2 id: bb1ff7d735 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちょこぺん | 作成日時：2022年4月5日 17時
