制服革命５ / Shori.S

FATE. ページ7

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健「 ……っA、？」




「…健にぃ…っ」








スーパーの前。
人通りの少ない商店街を抜けた闇の中。


強く抱きしめると消えかけた甘い香水が、
かすかに感じられた。






「…お、かえりなさ…っ」


涙と嗚咽で、上手く話せない。
僕にとって健人くんはこれほどまでに
大きな存在だったのか。


聞きたいことはたくさんある。



どこにいたのかだとか
どうやって連れていかれたのだとか。

どうやって逃げ出したのかだとか。








でも、今はいい。



今は、


…いいんだ。









健「ただいま、…A」



抱きしめた身体を少し離して、
健人くんがふわりと微笑んだ。









風「ほら、帰ってくるって言ったっしょ？」



ちょうどスーパーから出てきた先輩が、
僕と健人くんを見て、寂しそうに微笑んだ。




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