制服革命５ / Shori.S

FATE. ページ11

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___コポコポ、


と、お湯を注ぐ音で意識を取り戻す。



緊張の糸が切れたせいか、
一気に僕を襲う眠気。


危うくコーヒーが溢れるところだ。




健人くんの好きなハニークッキーを添えて、
3人分のマグカップを運ぶ。






「うわー、Aちゃんいい嫁さんになりそう！」


「やっぱりモテてる女は気が効くよねえ」







「中島がいない間にAちゃん、涙目で健にぃが〜て俺らの教室に来てさ、」

「それからうちのクラスで話題になってんの」







「…へえ、そうなんだ。笑」




健人くんが先輩を一瞥し
マグカップに口付ける。








「そんでもってさ、」


「Aちゃんのクラスで一緒にいたらすっげえ見られんのよ、男どもに」




何なのこの人。早くここ数日間の話が聞きたいんだけど。




Aちゃんがどれだけモテるかなんて、
僕と同じ目をした男を
すでに何人も見た僕が一番わかっている。





相変わらずのノーテンキさで
時間がゆるゆると流れていく。









「で、中島は？」






「この数日間、どこで何を、してたわけ？」







突然、ピシャリと緩んだ空気を打ち切って、
ハニー味のクッキーを口に放り込んだ先輩が
まっすぐに健人くんを見つめた。





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