#milky ページ30
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「ていうかびっくりしたよ〜、」
「山城さんが生徒会室入ってきた時」
偶然同じ方面で
同じ電車に乗り込む。
ふわふわした気持ちが
どんどん育っていく。
「興味あると思わなかったから、えー!って」
純粋に嬉しそうな表情をする中島くんが
私の動機を知ったら、嫌われるのかな。
「なんで入ろうと思ったの?」
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「私も中島くんみたいに学校まとめてみたくなっちゃって」
風磨の嘘っぽい理由を
思わず口にしてしまった。
「いっつも山城さんって嬉しいこと言ってくれるよね」
1年前の保健室でも見た
少しだけ頬をピンクにする中島くん。
今と1年前じゃ、
まったく違う、関係。
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「だって中島くん…」
「そうだ!」
私の言葉に中島くんが私を見る。
「健人って呼んで!」
「クラスも生徒会も一緒なのに、」
「さん付けなんて寂しくない?」
__ ガタンゴトン
電車の音が遠くに聞こえた。
「健人くんっ」
健人 、なんて呼び捨て到底私には出来なくて。
健人くん 、そう呼んだだけで
熱くなる顔。
「ふふ、ありがと」
「嬉しー、」
電車の速度がだんだん遅くなって
停車する。
「あ、健人くん、」
私もAって呼んでほしくて
小さく声をかけたけど、
それは聞こえなくて。
「俺、ここなんだ、」
私が降りる一つ前の駅で
健人くんが降りる。
「じゃあ、」
「…うん、」
ちょっぴりの物足りなさに
笑顔が上手く作れない。
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「また明日、Aちゃん。」
プシュー、と
また電車が動き出して
中島くんの笑顔が遠くなる。
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ああ、
好きってこういうことなんだ。
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@Kento - 突然スミマセン!作者さんってTik Tokやってますか? (2019年7月20日 9時) (レス) id: 367f723e61 (このIDを非表示/違反報告)
☆ - ページ32【彼のの上目遣いにデレデレな】→「の」1つ多い、 ページ40【初めてすぐ】→始めてすぐ だと思います。 (2019年6月24日 17時) (レス) id: 44d28ad2ed (このIDを非表示/違反報告)
り(プロフ) - この作品本当に本当に大好きなので続編楽しみに待ってます。 (2017年6月16日 1時) (レス) id: 39fa78e1cc (このIDを非表示/違反報告)
みぅたん(プロフ) - 続編待ってます!!! (2017年6月11日 20時) (レス) id: c17f433a4a (このIDを非表示/違反報告)
中島葵(プロフ) - そうぽぽさん» 長らくお待たせしてしまいすみませんでしたT_T ありがとうございます!がんばります! (2017年4月8日 14時) (レス) id: e2ba730da3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ふわり | 作成日時:2017年1月12日 19時