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…
「イノちゃん、ほんとに車乗ったこと無いのー？」
光と涼介に挟まれて、後部座席の真ん中に座っている奴が、こくりと頷いているのがミラー越しに見える。
「…そんなことって、あります？」
結局、助手席に座る事になった中島が、小さな声で不満そうに言う。
「…そいつがそう言うなら、そうなんじゃねえ？」
俺が呟くように返すと、中島は更に驚いた顔をして、ミラー越しに奴を見つめた。
奴は、中島に勧められるがままに、一旦は俺の隣に座ったのだが、車が動いたとたん、ひどく驚いて運転中の俺に飛び付いてきた。
そのまま奴がブルブル震えて俺から離れようとしないので、やむなく席替えとなったのだった。
「大丈夫？まだ怖い？」
光と涼介が両側から奴を守るように座っている。
「…速くて、びっくりした…」
…まあ、壁の中には車走ってないだろうからな…。
いや、こいつの言うこと全部信じてるわけじゃないけどな！！
当然ながら、近所の「しま◯ら」は却下され、わざわざ郊外のアウトレットまでドライブがてら行くことになったのだが。
「わあー、お天気いいね！」
「向こう着いたらちょうどお昼じゃない？」
「あ、俺、結構詳しいです！くるすけ先生は何系食べたいですか？」
…皆、ハイテンションだな。
ぎゅうぎゅうの車内、ウキウキした空気で満ちてる。
ミラーに映る奴もだんだん顔色が良くなってきて、笑顔が出てきた。
「あ、海」
「え！！」
奴は、涼介にのし掛かるようにして、窓に張り付いた。
「うわーーーー！！」
「……イノちゃん、ひょっとして海も初めて？」
「うん！初めて本物見た！！」
…まあ、車が初めてなら、海も初めてなんだろうな…。
「やぶ！海だって！！」
…いや、わかるし。
「すげーーー！！！やぶ、凄い！凄いね海！」
…今日の海は、青空の色が水面に映って更に深く濃い青色に染まっている。
うん。綺麗な海の色。
俺の好きな色の海。
「……『きょうのうみは、そらのいろがうつってる。ふかいふかい、こいあおいろ。ぼくは、こんなひのうみがだいすきだ。』」
！！！
「…の、海だね！」
「え、それ、やぶが昔書いた絵本だよね」
光が反応した。
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めめめ(プロフ) - 夏夢さん» ありがとうございます。そこにお笑いも入れたくて、もうとっちらかっておりますが。あらーもうすぐ移行だ。やはりまとめきれませんでしたーヤバイヤバイ (2020年6月28日 16時) (
レス) id: 1ec0dcf065 (このIDを非表示/違反報告)
夏夢(プロフ) - くふふふふふ。不思議と切なさが絶妙な、大好きな世界です！そうよ邪魔されないとこ行って行ってー！見せ付けてもよろしいけどうふふふふ♪ (2020年6月28日 13時) (レス) id: 5f3d433f1b (このIDを非表示/違反報告)
めめめ(プロフ) - みるみるみるきーさん» ふふふふふ。今度こそはどっかにしけこみましょう。それよりもやぶちゃんは鍵をかけることを覚えた方が良いですねえ。 (2020年6月28日 11時) (レス) id: 1ec0dcf065 (このIDを非表示/違反報告)
みるみるみるきー(プロフ) - ふぎゃーーーっ！！よ、う、え、ん！！もーっ、邪魔しちゃダメよぉぉーー、みんなぁーー！あ、でも、今度は二人っきりで濃厚接触？？ふふふふふふ (2020年6月28日 11時) (レス) id: a47283bf22 (このIDを非表示/違反報告)
めめめ(プロフ) - Linkさん» ありがとうーございますー！なかなか書きたい感じに書けず、苦戦しております…。もっとさくさくと更新したいのですがー (2020年6月18日 22時) (レス) id: 1ec0dcf065 (このIDを非表示/違反報告)
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