天ぷら揚げ ページ22
【天ぷら揚げ】
3人に貸してもらったブレザーのおかげで一定の体温は保ったまま、無事お風呂も済んだ。
紳士的な対応をしてくれた3人に感謝。
……一人はキレながらぶん投げてきたけど。
もう一人もその場のノリで貸してきたけど。
でも優しさは優しさだもんね。感謝。
「あ、Aさん！今少しだけお時間よろしいですか？」
「おー？あ、ヤオモモじゃん。どしたの？」
タオルドライしながらロビーに向かって歩いてるとヤオモモが登場。
相変わらず丁寧な口調だね。
どうしたらそんなにおしとやかな喋り方できるようになるんだろ。
ぜひとも今度レクチャーしてもらいたい。
「あの、Aさんがお好きなものは……その……」
「ん？」
目を逸らして口をモゴモゴさせてるヤオモモ。
なんか言いづらそう。
あとすっごい嫌な予感がする。
「ザリガニの天ぷら揚げ……？で合ってますか？」
「轟だな？」
「特に小ぶりのザリガニがお好きだとか」
「轟だな？？」
あの紅白野郎。人を氷漬けのダビデ像にするだけじゃ飽き足らず、A組一のピュアピュア純真ガールに余計なこと吹き込みやがった。
ザリガニが好き(食用として)ってだけでも中々特殊なのにそこに調理法まで加えて天ぷら揚げにしやがった。
……。
本当になんなんだよザリガニの天ぷら揚げって。
仕返しがエグすぎだろ。
「ザリガニって食べられるんですね」
「いやうん。一応食べられるとは聞くけども」
「特に天ぷらとして食されているなんて、私初めて知りましたわ！」
「……私も初めて知った、かな」
「お父様に頼んで、ぜひとも活きの良いザリガニを仕入れてもらいますね！」
「ヤメテヤメテヤメテ！」
「それと、調理の方は八百万家専属のシェフに頼みます！」
「誰かァァァ！一緒にヤオモモ説得してぇぇぇ！！」
あんのクソ紅白饅頭野郎！！！！！
マジで覚えとけよ！！！！！
----
「え？ザリガニはお好きではないのですか？」
「う、うん。見るのも食べるのも別に好きじゃないかな」
「まぁ……ではどうしましょう」
「何が？」
「あ、い、いえ！なんでもありませんわ！」
「？？」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 147人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
（ ＾ω＾） - 相手！!誰だ！！つーか作品面白いな！！付き合うことを前提に結婚しましょう！ (2022年11月24日 16時) (
レス) @page32 id: b6e4bb87a9 (このIDを非表示/違反報告)
ゆう(プロフ) - 相手誰だ?!上鳴か?!二人とも可愛いか?! (2022年9月5日 23時) (レス) @page32 id: 43275f8478 (このIDを非表示/違反報告)
月の光 - 相手は誰なんだぁぁぁぁぁぁぁぁ！！！！！！やっべめっちゃ気になる！！A組女子の絆！えもい！！！好きです！！！((( (2021年8月29日 8時) (レス) id: 9562a43608 (このIDを非表示/違反報告)
ヤドナァ(プロフ) - 月の光さん» 再びコメントありがとうございます！そうです、まだ死んでは行けないのです影薄は！上鳴くんに授業中喋らせてもらってません！()愛してるだなんてそんな、畏れ多いです(照)でもとっても嬉しいです！ありがとうございます！ (2021年8月15日 21時) (レス) id: 99f45828fa (このIDを非表示/違反報告)
月の光 - 影薄ぅぅぅぅぅ4ぬなあぁぁぁぁぁぁまだっまだ皆がお前のこと授業中にしゃべらせてないじゃないかぁぁぁ← もうこの作品好きこえて愛してまs((殴 (2021年8月14日 18時) (レス) id: 9562a43608 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ヤドナァ | 作成日時：2021年7月10日 15時
