epi.3-4 ページ32
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「ボク、まだAさん達とお話したいから蘭姉ちゃんは先帰ってて!」
日が沈み始めた頃、解散する事になり全員が帰ろうと立ち上がる中、コナンが小学生らしい声色で我儘を言った。
その我儘に蘭は困ったように眉を下げる。
「えっ??……すみません、コナンくんのことお願いしてもいいですか?」
「俺は別に大丈夫だよ。あまり遅くならないようにはするし」
「ありがとうございます!お願いします…!」
大丈夫だと優しく告げれば、感謝の言葉と共に小さく頭を下げて蘭はポアロを後にした。
来た時に頼んだコーヒーは既に飲み干してしまったので、もう1度同じものを注文する。
俺は安室の淹れたコーヒーが好きでいつも注文していた。
笑顔で注文を受けた安室がコーヒーを淹れるのを見ながら、隣に座るコナンへ話しかける。
「コナンくん何かあった?」
「なんで?」
コナンは先程頼んで半分以上残っていたオレンジジュースを飲みながら頭に疑問符を浮かべた。
「話したい事があるんだろ?」
蘭達を先に帰らせてまで話したかった事とはなんだろうと内心ビクビクしていたのだ。組織の事かはたまた別の事件の事か。
「えっ、いや…」
何かを言おうとしたが思い直したように口を噤む。
「ん?」
「……久しぶりに会ったのに全然話せなかったから…」
最後の方は殆ど声とは言えないくらい微かな声で、恥ずかしそうに下を向いたコナンの耳は真っ赤に染まっていた。
俺が想像していた返事ではなくて、急に子どもらしい理由に何だか和んでしまった。
「コナンくんかわいいね」
そんな姿が可愛らしくて、いじらしくて、つい口に出してしまう。
「う〜……からかわないで…」
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お誕生日おめでとう。
(2018.05.04)
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なかだ(プロフ) - ユンさん» いえいえ、私も上手く理解出来ずにすみませんでした。ありがとうございます!少々お待ちください…! (2018年5月9日 8時) (レス) id: a19897898d (このIDを非表示/違反報告)
なかだ(プロフ) - YuriYuriさん» コメントありがとうございます。男主好きな同志様に読んでいただけて嬉しいです!はい、これからも更新頑張ります…! (2018年5月9日 8時) (レス) id: a19897898d (このIDを非表示/違反報告)
ユン - ツイッターの小説のことです 日本語が足りなくて申し訳ないです… 楽しみに待ってます! これからも頑張ってください! (2018年5月8日 18時) (レス) id: 179cc2b81d (このIDを非表示/違反報告)
YuriYuri(プロフ) - この作品大好きでいつも見ています!!男主大好きです。これからも頑張ってください!! (2018年5月8日 18時) (レス) id: 5bdc3179ab (このIDを非表示/違反報告)
なかだ(プロフ) - ユンさん» もしツイッターに載せたこの小説の番外編のことでしたら、溜まったらまとめて占ツクに載せようかなとは考えております。ですので今すぐに載せるということは難しいです、申し訳ございません。 (2018年5月8日 0時) (レス) id: a19897898d (このIDを非表示/違反報告)
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