epi.2-5 ページ24
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「ほんと嵐みたいな人だな〜」
と二日酔いで痛む頭を抑え、安室が出ていった扉を見つめながら呟いた。
特にやることもなかったのでボーッとテレビを眺めていると、『ピンポーン』とインターフォンが鳴る。
はーい、と軽く返事をしながら急いで扉を開けた。
「Aさん、待っていたんですよ?」
「やっべ」
そこには昨日俺が会う約束をしていた沖矢がいて、驚きすぎて無意識に声が出てしまった。
「こんにちは」
「ごめん、急用で行けなくて。番号を知らなかったので連絡も出来ず…」
「急用ですか…先程出ていった彼と会っていたのでしょう?」
「うっ…まあそうだけど」
見てたのか。
「彼とはどんなご関係で?」
「えっ、と…友人……?」
不意に腕を引かれて、バランスが取れずに沖矢に完全に身体を預けてしまう。
「ホォー、なら良かった」
正面から抱き着く形になり、耳元で囁かれた声は知っている沖矢の声ではなかった。
いつもは固く閉じられた瞳をゆっくりと開くと翡翠が覗く。
ハイネックになった黒ニットの首元に手を伸ばせば、凄みさえ感じる低い声へと変わったのだ。
「…誰ですか」
掴む手を振り払い、距離を取りながら言う。
「この姿では初めまして、だな。赤井秀一だ」
頭に手を置いたかと思えば、ずるっ、と雑にウィッグを外した。
「あ、赤井秀一…」
「あぁ、そうだ」
ニヤリと口角を上げて笑う赤井。
「えっすげえイケメン」
「は?」
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なかだ(プロフ) - ユンさん» いえいえ、私も上手く理解出来ずにすみませんでした。ありがとうございます!少々お待ちください…! (2018年5月9日 8時) (レス) id: a19897898d (このIDを非表示/違反報告)
なかだ(プロフ) - YuriYuriさん» コメントありがとうございます。男主好きな同志様に読んでいただけて嬉しいです!はい、これからも更新頑張ります…! (2018年5月9日 8時) (レス) id: a19897898d (このIDを非表示/違反報告)
ユン - ツイッターの小説のことです 日本語が足りなくて申し訳ないです… 楽しみに待ってます! これからも頑張ってください! (2018年5月8日 18時) (レス) id: 179cc2b81d (このIDを非表示/違反報告)
YuriYuri(プロフ) - この作品大好きでいつも見ています!!男主大好きです。これからも頑張ってください!! (2018年5月8日 18時) (レス) id: 5bdc3179ab (このIDを非表示/違反報告)
なかだ(プロフ) - ユンさん» もしツイッターに載せたこの小説の番外編のことでしたら、溜まったらまとめて占ツクに載せようかなとは考えております。ですので今すぐに載せるということは難しいです、申し訳ございません。 (2018年5月8日 0時) (レス) id: a19897898d (このIDを非表示/違反報告)
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