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手を拭いて部屋に入ろうとドアの前に立つ。
ん?
誰かと話してる?
そっとドアに耳を当てる。
宮「…好き、だよ。ちゃんと。だから不安になんか思わなくたって大丈夫だから。…サラだけだから」
あーあ、タイミング悪いな〜。
宮「うん、じゃあ、おやすみ。…ふっ笑
俺も、好きだって。じゃあ」
なにあの甘い声。
気に食わん。
「おいこら。なに人の部屋でラブコールしとんねん。帰ってやれ!」
思いっきりドアを開けてちゃかにハンカチを投げてやった。
宮「うわっ、はず!聞いてたのかよ、、。でも、ありがとう。やっぱり不安だったっぽい。Aに相談して良かった。じゃあ、俺もう帰る!また明日!寝坊すんなよ!」
そう言って耳まで真っ赤にしたちゃかが部屋を出る。
はぁ、いい女って辛いな。
明日着る服を選ぶ気になれなくて部屋のカーテンを開けた。
あ、うみの部屋電気ついてる。
電話してみよ。
中「んー?なに?」
「窓を開けて〜!!」
中「うるさ笑 電話じゃなくても部屋まで聞こえたわ笑」
そう言いながら窓を開けてくれる。
うみの顔安心するな。
あー、泣きそう。
「うみっ、私頑張った、」
中「…ちょっとそっち行くから待ってて」
そう言ってすぐに部屋に来てくれたうみ。
さっきの出来事を簡単に話した。
「結局まだちゃかが好きなんだな〜、早く私の前にいい男現れないかな〜」
中「…いい男探すのも良いけどさ、まずは強がるの辞めて、甘えても良いんじゃ無い?ほら、俺とかに」
そう言って両腕を広げる。
「っ、好きだよ…ずっと、ちっちゃい時から好きなんだから諦められるわけないじゃん〜っ、」
うみにそう言われた瞬間、ダムが崩壊したかのように涙が溢れ出す。
そっと抱きしめられ、背中をリズム良く叩いてくれる。
中「…俺だったらAのことこんなに泣かせないのに」
消えそうな声でそう伝えられた言葉は、私の耳のは届かなかった。
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あーさん(プロフ) - ヒナノさん» コメント、ありがとうございます!だいぶノロノロ更新ですが、これからも読んでいただければと思います(*^^*)本当に嬉しいお言葉ありがとうございます!! (2020年11月13日 0時) (レス) id: 4643567ab6 (このIDを非表示/違反報告)
ヒナノ(プロフ) - いつも楽しく拝見させていただいてます( ; ; )!三角関係がもどかしくてこんな青春送りたかったな〜と思っちゃいます^^これからも無理のない程度で更新頑張ってください( ; ; ) (2020年11月12日 4時) (レス) id: 3f8a3982fd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あーさん | 作成日時:2020年7月19日 19時