21st stories ページ7
.
雑誌撮影初日。
トップバッターは、SnowManの切り込み隊長である佐久間君だ。
そして、撮影場所は犬カフェで、開店前のお店を貸してもらっている。
佐久「おっちー」
騙していたことを、SnowManの皆は仕事だから仕方がないと言ってくれてはいたが、実際はどう思っているのだろうかという不安はあった。
今日、この場に来るまでの道中の私は、初めての雑誌撮影よりもSnowManのメンバーに会うということに緊張し、俯いて溜め息ばかりをついていた。
しかし、ネタバラシをする前と変わらない笑顔とテンションで声をかけてくれた佐久間君に、少しずつ心が和らいでいく。
『おはようございます』
佐久「お、似合ってんじゃーん」
用意されていた洋服に着替えた私の全身コーデを見て、佐久間君は満足そうにしている。
今回の撮影で着る私の衣装は、SnowManのメンバー9人それぞれがデートで彼女に着て欲しい服を衣装担当の方と話し合って選んだものらしい。
『佐久間君は、ロングスカート派なんですね』
佐久「そうそう。女の子って感じするよね〜」
『でも、嫁達のスカートは短いイメージですけど』
佐久「2次元と3次元は違うからね〜」
・・・意外とそこは別なんだ？
なんてことを考えていると、不意に佐久間君から爆弾を落とされた。
佐久「そういえば、あべちゃんに聞いたんだけど、Aって俺らのファンなの？」
『え！？』
佐久「誰担〜？」
『え！？いや、箱、推し、ですけど、え？』
佐久「ちょ、パニックじゃん」
思考が上手く働かず慌てている私の様子を見て、佐久間君は「大丈夫？」と言って笑っている。
・・・私がファンだって知っても引いてない？
ドッキリの企画が終わったこともあり、嘘で誤魔化す必要もないため、私がSnowManのファンであることを素直に認める。
『阿部さん、内緒にしてくれるって言ったのに・・・』
佐久「何で内緒なの？」
好きなものは好きだとはっきり伝える佐久間君には、私が内緒にしていた理由が分からないようだった。
『だって、ファンがグループに加入するなんて嫌じゃないですか？』
佐久「嫌っていうか、あー、まあ、そうねー」
佐久間君の反応を見ながら、"嫌ではないが、ファンに知られればいろいろと面倒ではある" とでも考えているのだろうかと考える。
・・・私は、そう思うし
『まあ、ドッキリでしたけど』
佐久「そうそう、もう加入しないわけじゃん。なのにまだバレたくないの？」
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 2385人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「SnowMan」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
kynktk(プロフ) - 更新が再開されたようで嬉しいです！プロデューサーがなにを考えているのか全くわからなくて今後の展開が楽しみすぎます！ (4月18日 10時) (
レス) id: e1f85d9146 (このIDを非表示/違反報告)
mizuiro(プロフ) - 紅一点ものは色々読んできましたけど、ドッキリの形で紅一点が入るお話って初めてなのですごく新鮮です！めちゃくちゃ面白くて展開にハラハラドキドキするのでこのまま続いてほしいです！！ (2022年9月6日 19時) (レス) id: c168ba2284 (このIDを非表示/違反報告)
なな - 田所さんが事務的過ぎるところが好きです(笑) 完結させる。って言葉が聞けたのが嬉しい、、のんびりお待ちしてます♪ (2021年7月25日 14時) (レス) id: 978894b8a4 (このIDを非表示/違反報告)
aya(プロフ) - ネタバラシで終わらない？！とびっくりしてます！今後の展開も楽しみです！仲良くなれるのかなー^ ^ (2021年7月17日 9時) (レス) id: ff23500b61 (このIDを非表示/違反報告)
あやのぱんだ(プロフ) - ちなこさん» えっと、多分まだ終わりません。4に移行したばかりですが、5に移行するんじゃないかと思ってます。こちらこそ、ありがとうございます！ (2021年7月10日 18時) (レス) id: e4dad61570 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：あやのぱんだ | 作成日時：2021年7月7日 20時
