-私の限界値 ページ26
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思いがけない言葉に顔を上げると、頭が軽くなった。
ふっかさんは、優しく微笑んでいた。
深澤「倒れたって聞いて、"限界だったんだな" "やっぱり続けるべきじゃなかった"って思ったけど、次に会った時にはちゃんと踊れてたし、表情も違ってた」
続く「"吹っ切れた" みたいな」という言葉に、『それは、』と私は少し言葉を詰まらせ、両手で顔を覆った。
『お恥ずかしい話なんですけど、』
深澤「おぉ？」
『思い込んでたんです』
深澤「何を？」
『その、ドッキリだってことはちゃんと頭に、片隅くらいにはいたはずなんですけど、』
深澤「うん」
『何故か本当にSnowManに加入するつもりでもいたといいますか』
深澤「え？ ちょっ、よく分かんない」
ふっかさんは、考えてはみるが理解ができないという様子だ。
『私もよく分かってないんですけど、頑張らなきゃって思って一生懸命にやってたら、いつのまにか本気でそう思い込んでしまってたみたいで』
深澤「撮れ高が足りないって言われた打ち合わせの時は普通だったよね？」
『その時はちゃんとドッキリだって分かってました』
深澤「てことは、その後から・・・」
『で、倒れちゃった次の日に目黒さんと話してたら、ドッキリだって思い出して』
深澤「つまり、SnowManを騙してるって罪悪感を無くすために、そう思い込んでたってこと？」
床を見つめ、考える様にしていたふっかさんだったが、思い当たった答えを確認するようにそう聞いてきた。
『そう、なのかもしれません』
目黒さんの言う "憑依" よりも、今ふっかさんに言われたことの方が腑に落ちた。
深澤「でも、そう思い込んでてもキャパ超えたんじゃ、意味あったのか無かったのか」
『目黒さんは、"本気だったから有り得ない内容でも信じたんじゃないか"って』
深澤「あー、あるかもね」
そして、ふっかさんは再び考える様子を見せた後、納得したように頷いた。
深澤「まあ、Aちゃんも乗り越えられたしね」
そんな会話の後『あ、そういえば』と、気になっていたことを伝える。
深澤「ん？」
『私の加入がドッキリだって気づいてたんじゃないかと思う人が、実はもう1人いるんです』
私を疑うような言葉もそぶりもなかったが、きっとその人はネタバラシの前からドッキリだと気づいていたはずだ。
いや、寧ろ確信していたからこそ何も言わなかったのかもしれない。
深澤「あべちゃんと、めめ以外にってこと？」
ふっかさんの言葉に、私は深く頷いた。
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kynktk(プロフ) - 更新が再開されたようで嬉しいです！プロデューサーがなにを考えているのか全くわからなくて今後の展開が楽しみすぎます！ (4月18日 10時) (
レス) id: e1f85d9146 (このIDを非表示/違反報告)
mizuiro(プロフ) - 紅一点ものは色々読んできましたけど、ドッキリの形で紅一点が入るお話って初めてなのですごく新鮮です！めちゃくちゃ面白くて展開にハラハラドキドキするのでこのまま続いてほしいです！！ (2022年9月6日 19時) (レス) id: c168ba2284 (このIDを非表示/違反報告)
なな - 田所さんが事務的過ぎるところが好きです(笑) 完結させる。って言葉が聞けたのが嬉しい、、のんびりお待ちしてます♪ (2021年7月25日 14時) (レス) id: 978894b8a4 (このIDを非表示/違反報告)
aya(プロフ) - ネタバラシで終わらない？！とびっくりしてます！今後の展開も楽しみです！仲良くなれるのかなー^ ^ (2021年7月17日 9時) (レス) id: ff23500b61 (このIDを非表示/違反報告)
あやのぱんだ(プロフ) - ちなこさん» えっと、多分まだ終わりません。4に移行したばかりですが、5に移行するんじゃないかと思ってます。こちらこそ、ありがとうございます！ (2021年7月10日 18時) (レス) id: e4dad61570 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あやのぱんだ | 作成日時：2021年7月7日 20時
